<目次> アーモンド並木 花木としてのアーモンド アーモンド並木の名所【兵庫県】 アーモンドフェスティバル【兵庫県】 石楠花園 シャクナゲ 播州平福しゃくなげの里【兵庫県】 ルピナス畑 ルピナス 味わいの里三日月・ルピナス畑【兵庫県】 藤棚の名所 フジ(藤) 白毫寺の九尺藤【兵庫県】 白井大町藤公園【兵庫県】 大歳神社の千年藤 【兵庫県】 牡丹園 牡丹(ボタン) 薬師院【兵庫県】 永澤寺・ぼたん園【兵庫県】 百合園 百合(ユリ) 篠山玉水ゆり園【兵庫県】 紫陽花園 アジサイ(紫陽花) 神戸市立森林植物園のあじさい園【兵庫県】 花菖蒲園 ハナショウブ(花菖蒲) 永澤寺の花しょうぶ園【兵庫県】 永富家住宅・秋恵園【兵庫県】 花のじゅうたん・芝桜 シバザクラ(芝桜) 芝桜専門庭園【兵庫県】 薔薇園 バラ(薔薇) 神戸市立須磨離宮公園【兵庫県】 荒牧バラ公園【兵庫県】 あとがき |
アーモンド並木
花木としてのアーモンド
サクラ(桜)、ウメ(梅)およびスモモ(李)は、バラ科サクラ属の落葉高木または落葉小高木である。一方、モモ(桃)は、バラ科ではあるが、モモ属の落葉小高木である。
アーモンドは、バラ科サクラ属の落葉高木であるから、サクラ、ウメおよびスモモとは近縁種である。
アーモンドは、梅やスモモなどに似た果実をつける。その果肉は薄く食用にならないが、種子の殻を取り除いた種の部分が食用になる。この果実の種から作るナッツもアーモンドと呼ばれる。
アーモンドは、古くはヘントウ(扁桃)と呼ばれ、日本には江戸時代にポルトガル人によって伝えられたと言われている。当時は薬として用いられていたとされている。
アーモンドの栽培品種の一つで種子が苦いものは「苦扁桃」と呼ばれ、この苦扁桃の種子から油をとった搾りかすを発酵させたものを蒸留して得る無色の液体を苦扁桃油という。
主成分は、ベンズアルデヒドであるが、この苦扁桃油 を水に溶かしたものが苦扁桃水と呼ばれ、せき止めの薬として用いられていたのかも知れない。
さてウンチクはこれくらいにして本題に入りたい。アーモンドの花弁は、約3cmの花びら5枚からなり、色は濃いピンクや桃色、あるいは白色などがある。
中央の辺りが濃い紅色になっており、とてもチャーミングな花だと思う。
花弁は、サクラと同じように花びらの先には小さな切れ込みが入っているので、初めて見たときに私は桜と間違ってしまった。
神戸市内ではソメイヨシノよりも約2週間ぐらい早くに開花するので(例年3月中旬)、桜の開花時期が早まったのかと思ってしまったほどである。
アーモンド並木の名所
【兵庫県】
幸い、神戸にはアーモンド並木やアーモンドの「お花見」をする機会がある。 私は神戸に住むようになって初めてアーモンドの花を知った。それまでは、アーモンドと言えばナッツのことだけしか眼中になかった自分を恥じたい。
まずは、東水環境センターの運河沿いに整備されたアーモンド並木を紹介したい。ここは、最近は「水辺の遊歩道 魚崎」と呼ばれ市民に開放されているが、東水環境センターの敷地内である。
東水環境センターの建物2階の駐車場に約10台分ぐらいの駐車スペースがあるが、開花シーズン中は十分な数とはいえない。
阪神淡路大震災で被災した東灘下水処理場が復旧した時に、運河沿いに遊歩道が造られ、その遊歩道400メートルに約60本のアーモンドが市民の希望で植栽されたという。
それ以来、年々、樹木も大きくなり、毎年、開花の季節には私達を楽しませてくれている。私は詳しくはないが、ここのアーモンド並木は遅咲きであるという。何処と比べてなのかは定かでない。多分、次に紹介する所だと思う。
名 称 | アーモンド並木(神戸市建設局 東水環境センター) |
所在地 | 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町2丁目1-23 |
Link | 神戸市:建設局 水環境センター 東水環境センター |
アーモンドフェスティバル
【兵庫県】
東洋ナッツ食品(株)が自社の庭園(兵庫県神戸市)を一般市民に開放して、開催される「アーモンドフェスティバル」は実に楽しいイベントである。
庭園には70本ものアーモンドの樹木や鉢植えがあり、こんなにも種類が多いのかと驚かされた経験がある。
ここのアーモンドの大木は、本当に見た目はソメイヨシノと見間違うほど桜にそっくりの花弁をしており、私は完全に桜だと早合点して恥ずかしい思いをしたものだ。
来場記念にもらったアーモンドの種を自宅の庭に植えておいたら10個中7個から芽が出た。かなりの発芽率だと思う。残念ながら毎年のように1本ずつ枯れてしまい、とうとう最後の1本だけが残っている。その1本も全く開花しない。土壌があわないのだろうか。理由が分からないので、原因を探りたい。
尚、東洋ナッツ食品(株) 主催の「アーモンドフェスティバル」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2019年以降開催されていない。
かつての「アーモンドフェスティバル」 を知る者の一人としては非常に残念である。開催できる日が来ることを切に願う。
名 称 | アーモンドフェスティバル |
所在地 | |
Link | アーモンドフェスティバル(東洋ナッツ食品株式会社) |
石楠花園
シャクナゲ
シャクナゲ (石楠花) は、ツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜属無鱗片シャクナゲ節の低木であるが、なかには高木になるものもある。
園芸用品種として数多くの外国産のシャクナゲが日本に導入されており、各地で植栽されている。(引用:ウィキペディア)
播州平福しゃくなげの里
【兵庫県】
播州平福しゃくなげの里(兵庫県佐用町延吉1203-5)では、法師塚がある標高140 mほどの山の東側斜面一面に150種、15,000本を超えるシャクナゲ(石楠花)が植栽されている。
日本シャクナゲ群と西洋シャクナゲ群が分かれて植栽されている。 4月中旬~5月中旬の見頃の季節には東斜面全体が石楠花の花で覆われる。
1979年、法師塚に恵念堂を建て、その記念にシャクナゲを植栽したのが播州平福しゃくなげの里の始まりだといわれている。
名 称 | 播州平福しゃくなげの里 |
所在地 | 兵庫県佐用町延吉1203-5 |
Link | 播州平福しゃくなげの里【公式サイト】 |
ルピナス畑
ルピナス
ルピナスは、マメ科ルピナス属の一年草または多年草である。
ルピナス属の和名は、ハウチワマメ属(葉団扇豆属)である。根生葉が掌状複葉であることから付けられた。
ルピナスの花がフジ(藤)に似ており、花が下から咲き上がることからノボリフジ(昇藤)とも呼ばれる。
(引用:ウィキペディア)
味わいの里三日月・
ルピナス畑【兵庫県】
味わいの里三日月(兵庫県佐用郡佐用町乃井野1266)は、旧三日月町で採れた農産物で作った特産加工品の直売所と食事処を併設した施設(お店)である。
特産品としては三日月みそと手打ち蕎麦が自慢であり、新鮮な野菜や民芸品が購入できる。 食事処では地元の素材を生かした手作りの味覚、例えば、手打ち蕎麦やこんにゃくなどを味わうことができる。この施設の近くにルピナス畑がある。
ルピナス畑の広さは約0.4 haもあり、約8,000本の ルピナス が植栽されている。色とりどりのルピナスが5月中旬頃に見頃を迎え、訪れる者の眼を楽しませてくれる。
その姿はとてもユーモラスで愛嬌がある。ノボリフジ(昇藤)と呼ばれる理由もよく理解できる。
名 称 | 味わいの里三日月・ルピナス畑 |
所在地 | 兵庫県佐用郡佐用町乃井野1266 |
Link | 味わいの里三日月 ルピナス畑 佐用町観光協会 |
藤棚の名所
フジ(藤)
桜の季節が過ぎ、5月になると紫から淡紅色、いわゆる藤色をした花をつけるフジ(藤)の季節となる。
花序(枝上における花の配列状態)は枝の先端に出て下に垂れるように伸び、多数の花を付ける。開花はその花序の基部側から先端に向かって数日かかるので、その初期には花序は綺麗な倒円錐形をなす。
フジ(藤)は、マメ科フジ属のつる性落葉樹で日本の固有種である(引用:ウィキペディア)。
藤の花を観賞するには訪れるタイミングが重要である。見頃の藤は本当に素晴らしい。
白毫寺の九尺藤【兵庫県】
白毫寺【びゃくごうじ】(兵庫県丹波市市島町白毫寺709)は、天台宗の寺院で、 山号は五大山と称す。開基は705年で、法道の開山により創建されたと伝わる。御本尊は 薬師瑠璃光如来である 。
百毫寺の境内にL字型をした総延長120 mの藤棚がある。この藤棚に薄紫色/藤色の藤の花が咲く。
一房が長いもので約150 cmにも及ぶところから「 九尺藤 」と名付けられた見事な藤の花は、見る人に感動を与える。
藤の花は藤棚の内側から鑑賞する方が格別の感動がある。そのことを知ったのは、この九尺藤を観て感動した時からだと思う。
また、境内には白藤と山藤の藤棚もある。石楠花(シャクナゲ)などの季節の花を境内で楽しむこともできる。お勧めの花の名所である。
コロナ禍でなければ、毎年5月初旬に恒例の「九尺藤まつり」が寺の行事として行われていて、多くの観光客が藤棚を目当てに訪れ、にぎわいを見せる。夜間にはライトアップも行われていた。
名 称 | 白毫寺 |
所在地 | 兵庫県丹波市市島町白毫寺709 |
Link | 白毫寺|兵庫県丹波市【公式サイト】 |
白井大町藤公園【兵庫県】
白井大町藤公園(兵庫県朝来市和田山町白井1008)は、山陰一の藤の名所として知られている所である。
0.7 haの広大な敷地内に幅4 m、総延長500 mにも及ぶ藤棚を設置している兵庫県随一の藤公園だ。
5月の開花時期になるこの藤棚に藤(フジ)の花が咲き誇り、紫色の花房と甘い香りが私達の目と鼻を楽しませてくれる。
ここの藤の花は大きくて見事な花房をつけているだけではない。種類が多いのが特徴である。紫・桃色・白といろんな藤の花を堪能することができる。
コロナ禍でなければ、例年の開園時期は5月上旬から5月下旬までとなっている。
名 称 | 白井大町藤公園 |
所在地 | 兵庫県朝来市和田山町白井1008 |
Link | 白井大町藤公園-兵庫県朝来市【公式サイト】 |
大歳神社の千年藤
【兵庫県】
大歳神社【おおとしじんじゃ/ださいじんじゃ】(兵庫県宍粟市山崎町上寺122)の御祭神は、大歳神(おおとしのかみ)である。
大歳神は、出雲国の建国に際して大国主神(おおくにぬしのかみ)に力を貸した、豊年・豊作の神であるとされる。
この大歳神社の境内にある「千年藤」は、天徳4年(960年)に植えたと伝えられている。伝承が正しければ、現在の樹齢は1060年超である。
藤の樹の幹回りが約3.8mもあり、この大木から枝が四方に伸び、境内一面に広がる藤棚の広さは、境内の広さに匹敵する約500 m2にも及ぶという。
この「千年藤」は、兵庫県の指定文化財(天然記念物)に指定されている。
例年4月下旬から5月上旬の開花期には約100 cm以上の花房が垂れ下がり、境内を埋め尽くす。その様は壮観である。
私が訪れたタイミングは決してベストではなかったけれども、その壮観さは十分に感じた。満足だ。でも、ベストのタイミングに再訪したいものだ。
コロナ禍でなければ、例年5月上旬には藤まつりが開催される。
名 称 | 大歳神社 |
所在地 | 兵庫県宍粟市山崎町上寺122 |
Link | 大歳神社の千年藤 しそうツーリズムガイド |
牡丹園
牡丹(ボタン)
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という美人の姿や振る舞いを花に見立てて形容する言葉があるように、ボタン(牡丹)はシャクヤク(芍薬)と並び美しい花の代表とされてきた。バラのような棘がないところも好まれる点かも知れない。
牡丹(ボタン)は、ボタン科ボタン属の落葉小低木で、幹は直立して枝分かれする。初夏に本年枝の上端に、大型の花を1個つける。中国西北部の原産で、観賞用に栽培されている。(引用:ウィキペディア)
牡丹は低い位置で広がるように枝分かれして優雅な花を咲かせるので、これが女性の美しい座り姿に例えられたとする説がある。これが「座れば牡丹」の解説だという。一方、牡丹は座って鑑賞するのが一番美しいという説もある。
兵庫県内のぼたん園といえば、薬師院と永澤寺【ようたくじ】であろうか。
薬師院【兵庫県】
薬師院(兵庫県明石市魚住町西岡1636)は、天平2年(730年)に行基により建立された清冷山閼伽寺が起源となっている真言宗の寺院である。
通称「ぼたん寺」と呼ばれるほど牡丹が有名な寺院である。毎年4月末から5月初頭にかけて50種類2000株の牡丹が開花し、境内を彩る。
薬師院境内のボタン園に咲く牡丹はとにかく種類が多いので観ていて飽きない。是非、自分の眼でそれを確認してもらいたい。
名 称 | 薬師院 |
所在地 | 兵庫県明石市魚住町西岡1636 |
Link | 薬師院 | 一般社団法人 明石観光協会 |
永澤寺・ぼたん園
【兵庫県】
永澤寺(兵庫県三田市永沢寺)は、曹洞宗の寺院である。御本尊として釈迦如来、大日如来、阿弥陀如来をお祀りしている。
名物の「永沢寺そば」でも有名であるが、花しょうぶ園とぼたん園を併設しており「花の寺」としてはかなり有名な寺院である。
永澤寺のぼたん園には約100品種の牡丹が約2,500株植栽されているという。
ごく一部であるが、珍しいなと思って撮った牡丹を観てほしい。
名 称 | 永澤寺 |
所在地 | 兵庫県三田市永沢寺 |
Link | 永澤寺【公式サイト】 |
百合園
百合(ユリ)
百合(ユリ)は、ユリ科ユリ属の多年草の総称である。原種は100種以上、品種は約130品種あるといわれ、日本には15種があるとされる。そのうちの7種は日本特産種であるという。(引用:ウィキペディア)
百合は、細い茎の先に地面と水平に筒状の大きな花をつけるため、風が吹くと揺れるので、これが女性の美しい歩き姿に例えられたとする説がある。これが「歩く姿は百合の花」の解説だという。 一方で、百合は歩きながら鑑賞するのが一番美しいという説もある。
篠山玉水ゆり園
【兵庫県】
篠山玉水ゆり園(兵庫県丹波篠山市黒岡)では、約60種のユリが約10万本も栽培されている。
営業しているユリの開花期(6月~7月上旬)に訪れるとユリの種類と本数の多さに本当に感動する。
百合の美しさを写真で表現するのは無理というものだ。百合の花は、そよ風と共にユリ園で眺めるのが最高ということでしょう。
篠山玉水ゆり園には多くの種類のユリが栽培されているので、それらを観ていれば飽きがこない。
ユリ園の中をゆっくりと散歩して長居をしたかったが、夏場の日差しがきつくて無理だった。
このユリ園では同時にアジサイも観ることができる。お勧めのユリ園であることに間違いはない。
名 称 | 篠山玉水ゆり園 |
所在地 | 兵庫県丹波篠山市黒岡 |
Link | 篠山玉水ゆり園【公式サイト】 |
紫陽花園
アジサイ(紫陽花)
アジサイ(紫陽花)は、アジサイ科アジサイ属の落葉低木の一種である。狭義のアジサイ(ホンアジサイ)は、日本に自生するガクアジサイ (原種)から改良した園芸品種である。
6~7月にかけて開花し、白、青、紫または赤色の萼(がく)が大きく発達した装飾花をもつ。
日本、ヨーロッパ、アメリカなどで観賞用に広く栽培され、多くの品種が作り出されている。
原産地は日本で、ヨーロッパで品種改良されたものはセイヨウアジサイと呼ばれる。
多くは寺院などで栽培されている。(引用:ウィキペディア)
神戸市立森林植物園・
あじさい園【兵庫県】
神戸市立森林植物園(神戸市北区山田町上谷上字長尾)は、六甲山系の摩耶山の西、再度山の北に位置する、総面積が142.6 haの広大な植物園である。
六甲山の自然を最大限に活用し、生きた植物本来の姿を樹林として見ることができる。
あじさい園には六甲山の幻の花といわれたシチダンカをはじめ25種350品種のアジサイ(紫陽花)約5万株も植栽されているという。国内有数のアジサイの名所といわれる所以である。
25種350品種のアジサイがあるだけにきりがない。アジサイがこんなにも個性豊かだとは知らなかった。
しまうくらい変わったアジサイ
六甲山で再発見されたヤマアジサイ
アジサイに興味をもつことができたのは神戸市立森林植物園のあじさい園のおかげである。
神戸市立森林植物園の園内には、約1,200種(うち約500種は外国産)もの木本植物が、北アメリカ産樹林区、ヨーロッパ産樹林区、アジア産樹林区、日本産樹林区(北日本区・照葉樹林区・日本針葉樹林区)といった原産地別に、ゾーンに分かれて自然に近い形で植栽されている。
名 称 | 神戸市立森林植物園 |
所在地 | 神戸市北区山田町上谷上字長尾 |
Link | 神戸市:神戸市立森林植物園【公式サイト】 |
花菖蒲園
ハナショウブ(花菖蒲)
ハナショウブ(花菖蒲)は、アヤメ科アヤメ属の多年草で、ノハナショウブの園芸種である。
6月頃に花を咲かせ、花の色は白・桃・紫・青・黄と多彩である。絞りや覆輪などとの組み合わせを含めると約5,000種類あるといわれている。
大別すると、江戸系(品種数が豊富)、伊勢系と肥後系( 室内鑑賞向きに発展)、長井古種(原種の特徴を残す)の4系統に分類できる。(引用:ウィキペディア)
永澤寺の花しょうぶ園
【兵庫県】
兵庫県内の花菖蒲園といえば、永澤寺【ようたくじ】であろうか。私は残念ながら満開の見頃の時期を外すことが多い。しかし、その代わりに見頃の牡丹や芝桜を観ることができている。
永澤寺(兵庫県三田市永沢寺)は、曹洞宗の寺院である。御本尊として釈迦如来、大日如来、阿弥陀如来をお祀りしている。
名物の「永沢寺そば」でも有名であるが、花しょうぶ園とぼたん園を併設しており「花の寺」としてはかなり有名な寺院である。
本格的な回遊式庭園であり、そこに約650種、約300万本もの花菖蒲が栽培されているという。
数度は訪れていると思うが、一面に咲き乱れる花菖蒲の群生に遭遇したのは一度だけである。
容易ではないが、花菖蒲が好きな人は開花のタイミングを逃さないようにしなければならない。
名 称 | 永澤寺の花しょうぶ園 |
所在地 | 兵庫県三田市永沢寺 |
Link | 永澤寺【公式サイト】 |
永富家住宅・秋恵園
【兵庫県】
花菖蒲の名所は各地にあるが、印象に残っているのは永富家住宅の付属庭園である秋恵園【しゅうけいえん】(兵庫県たつの市揖保川町新在家)で観た花菖蒲である。
永富家は、たつの市揖保川町付近で代々の大地主(庄屋)であったという。秋恵園は、庄屋屋敷である永富家住宅の南向かいに位置する庭園で、広さは約2400m2あるという。
私達が訪ねた6月はちょうど花菖蒲が池を囲むように咲いている見頃の時期であった。
約50種もの色とりどりの花菖蒲が約3000株も栽培されているらしい。この花菖蒲園は永富家住宅の見学者に開放されていた。
名 称 | 永富家住宅・秋恵園 |
所在地 | 兵庫県たつの市揖保川町新在家 |
Link | 重要文化財 永富家住宅 – 兵庫県たつの市の観光サイト |
花のじゅうたん・芝桜
シバザクラ(芝桜)
シバザクラ(芝桜)は、ハナシノブ科フロックス属の多年草で、4~5月頃にサクラに似た形の小さな花を咲かせる。
花の色は淡桃・赤・薄紫・白色と多彩である。葉形やその匍匐性(ほふくせい)などから芝桜と名付けられた。よく枝分かれし地面を覆い尽くすように密生する。
芝桜専門庭園
【兵庫県】
永澤寺の近くに芝桜専門庭園(兵庫県三田市永沢寺)がある。地面が全く見えない程に咲き詰めることから「花のじゅうたん」と名付けられている。
芝桜専門庭園には、いろんな品種の芝桜があり、それらが織りなす「花のじゅうたん」は正しく自然の芸術といえよう。
名 称 | 芝桜専門庭園 |
所在地 | 兵庫県三田市永沢寺 |
Link | 芝桜専門庭園|三田市【公式サイト】 |
薔薇園
バラ(薔薇)
和歌や俳句で「花」と言えば「サクラ(桜)」であるが、サクラはバラ科(サクラ属)の植物であるという。バラ科の花は総じて奇麗である。ウメ(梅)やボケもバラ科である。
バラ(薔薇)は、勿論、バラ科(バラ属)の植物であり、四季折々に咲く花はどれも奇麗だ。それゆえに花の女王と称され、園芸種も多数生み出されている。
バラは、バラ科バラ属の低木(灌木)または 木本性のつる植物であり、葉や茎に棘を持つものが多い。園芸種(園芸バラ・栽培バラ)は大部分が八重咲きである。(引用:ウィキペディア)
神戸市立須磨離宮公園
【兵庫県】
神戸市立須磨離宮公園(神戸市須磨区東須磨1-1)は、82 haの広大な敷地を有する都市公園であり、西洋式庭園を中心とする本園と植物園で構成されている。
本園には欧風噴水庭園を中心とする平面幾何学式庭園とその上流のテラス式庭園、斜面地に展開する風景式庭園があり、植物園には熱帯・亜熱帯植物が観れる観賞温室がある。
欧風噴水庭園に王侯貴族のバラ園があり、春(5月中旬〜6月下旬)と秋(10月中旬〜11月下旬)の開花期には約180種4000株の色鮮やかなバラを観ることができる。
このバラ園では、プリンセス・ミチコ、プリンセス・ドゥ・モナコ、クイーン・エリザベスなど、皇室や王室などの名を冠した品種コレクションを観ることができる。
名 称 | 神戸市立須磨離宮公園 |
所在地 | 神戸市須磨区東須磨1-1 |
Link | 神戸市立 須磨離宮公園【公式サイト】 |
荒牧バラ公園
【兵庫県】
荒牧バラ公園(兵庫県伊丹市荒牧6-5)は、敷地面積約1.7 haの公園内に世界のバラが約250品種、約1万本が咲き誇る関西有数のバラ公園である。
高低差約10 mの立体的な地形を生かして、レンガ造りの植え込みや列柱、白壁の建物などが配置されていて、南欧風のおしゃれな空間を演出している。三本柱からなる平和モニュメントも園内にある。
例年5~6月と10~11月の二度にわたり、この園内一帯に約1万本のバラが咲き誇り、バラの香りに包む。
勿論、伊丹生まれで世界的に名高い天津乙女(あまつおとめ)やマダム・ヴィオレなどのバラも栽培されている。
バラの花が好きな人は女性に多いらしい。私は、バラの花束を妻に数度しか贈っていない。購入するのがなぜか気恥ずかしいからである。良きパートナーの妻にせめて私が撮った写真を贈ろう。感謝の気持ちと一緒に。
名 称 | 荒牧バラ公園 |
所在地 | 兵庫県伊丹市荒牧6-5 |
Link | 荒牧バラ公園/伊丹市【公式サイト】 |
あとがき
私は、神戸に住むようになってから妻に誘われて兵庫県内の花の名所を訪ねるようになった。
率直に言うと最初は億劫であった。私は、本来は出不精であるから、自分からは必要以上に外出はしない。
しかし、はじめてフジ(藤)の花の魅力を知ったり、バラの花の種類の多さに感動したりしているうちに、妻と一緒に花の名所を訪ねるのが楽しみの一つになってきたから不思議である。それほどにどの花も魅力的であったということだろう。
今回紹介した兵庫県にある花の名所は、きっと読者の皆さんも感動させるにちがいないと思う。それは私で実証済みである。
自分で言うのも憚れるが、私は本物にしか感動しない人間である。他人の評価よりも自分の眼を信じるタイプである。
そんな私を信じて(懐疑的な方は騙されたと思って)、是非、足を運んで頂きたい。そして、好きな花の魅力を実感してほしい。きっと感動が待っているはずである。
【参考資料】
神戸市:建設局 水環境センター 東水環境センター |
アーモンドの花・魚崎東水環境センター |
「アーモンドフェスティバル」(東洋ナッツ食品株式会社) |
播州平福しゃくなげの里【公式サイト】 |
味わいの里三日月 ルピナス畑 佐用町観光協会【公式サイト】 |
味わいの里三日月|兵庫県佐用町【公式サイト】 |
白毫寺|兵庫県丹波市【公式サイト】 |
白井大町藤公園-兵庫県朝来市【公式サイト】 |
大歳神社の千年藤 しそうツーリズムガイド |
薬師院 | 一般社団法人 明石観光協会 |
永澤寺【公式サイト】 |
篠山玉水ゆり園【公式サイト】 |
神戸市立森林植物園【公式サイト】 |
神戸市:神戸市立森林植物園【公式サイト】 |
重要文化財 永富家住宅 – 【公式】兵庫県たつの市の観光サイト |
芝桜専門庭園|三田市【公式サイト】 |
神戸市立 須磨離宮公園【公式サイト】 |
荒牧バラ公園/伊丹市【公式サイト】 |