はじめに
サクラ(桜)といえば、日本人が好む花木の代表種である。
庭に1本植えて眺めたいと思うのも人情というものだ。しかし、知り合いの庭師さんからは強く止められている。よほど広いスペースの庭でない限り桜は植えてはいけないらしい。
理由は、サクラは広く根を張り、枝葉を広げるようになるので、他の庭木を犠牲にしなければならなくなるためだという。
サクラは、広い公園やいわゆるさくらの名所と言われる場所で愛でるのが無難ということらしい。
日本のサクラの品種数は比較的多いという。古来から品種改良されてきた栽培品種数は、少なくとも200種以上あり、分類の仕方によっては600種に達するとも言われている。
しかしながら、日本で最も愛されているサクラの品種は、ソメイヨシノ (染井吉野)と呼ばれる品種である。
ソメイヨシノは、エドヒガン(江戸彼岸)と呼ばれる桜とオオシマザクラ(大島桜)と呼ばれる日本固有種が交雑してできた単一の樹を始源とする、栽培品種のクローンであることが遺伝子研究で明らかにされているという。
日本には桜の名所が多く、春になれば私達を楽しませてくれる。日本列島は南北に長いので、「さくら前線」は南の沖縄県から北海道へと日本列島を北上していく。
定年退職したら桜前線と共に日本列島を北上する旅をしてみたいと考えたものだが、しかし既に還暦を過ぎたが未だにその夢を叶えずに年齢を重ねている。
高齢になればなるほど旅をするのが億劫になることは分かってはいる。でも根が出不精であるので仕方ないと半ば諦めている自分がそこにいる。妻に連れ出されなければ動こうとしない情けない奴だと思われるかも知れないが、それが事実であるので私には反論できない。
そんな私でも桜の写真が撮れるとなると妻の誘いに二つ返事で答える。それほどに桜には説明できない人を虜にする不思議な魅力がある。妻と出かけて行った桜の名所を本稿で紹介したい。
<目次> はじめに 奈良県内でお勧めの桜の名所 吉野山【奈良県】 藤原宮跡【奈良県】 高田千本桜【奈良県】 安倍文殊院【奈良県】 奈良県内のさくら名所一覧 和歌山県内でお勧めの桜の名所 根来寺【和歌山県】 和歌山県内のさくら名所一覧 京都府内でお勧めの桜の名所 京都淀水路の河津桜【京都府】 醍醐寺【京都府】 京都府内のさくら名所一覧 滋賀県内でお勧めの桜の名所 海津大崎【滋賀県】 滋賀県内のさくら名所一覧 兵庫県内でお勧めの桜の名所 おの桜づつみ回廊【兵庫県】 姫路城【兵庫県】 夙川公園【兵庫県】 明石公園【兵庫県】 王子公園【兵庫県】 弓弦神社【兵庫県】 芦屋川沿いの桜【兵庫県】 国営明石海峡公園【兵庫県】 石屋川沿いの桜【兵庫県】 兵庫県内のさくら名所一覧 香川県内でお勧めの桜の名所 紫雲出山【香川県】 朝日山森林公園【香川県】 戸川ダム公園【香川県】 サクラの品種 日本さくら名所一覧 一本桜 一本桜の名所一覧 あとがき |
吉野山【奈良県】
奈良県・吉野山にはシロヤマザクラを中心に約200種3万本の桜が密集している。可憐な山桜が尾根や谷の山全体を埋め尽くす。
吉野山の桜は、下千本、中千本、上千本、奥千本 と呼ばれる4箇所に密集しており、「一目に千本見える豪華さ」という意味で「一目千本」とも言われる。
例年4月初旬から月末にかけて、下千本から奥千本へと順に、すなわち麓から山頂へと順に開花してゆくため、見頃が長く楽しめるのも魅力的である。
名称 | 吉野山 |
所在地 | 奈良県吉野郡吉野町吉野山 |
Link | 奈良県 吉野山観光協会【公式サイト】 |
藤原宮跡【奈良県】
藤原京【ふじわらきょう】の規模は東西5.3km、南北4.8kmであり、その中心部に藤原宮【ふじわらきゅう】があった。
藤原宮は、藤原京の中心施設であり、天皇が儀式や政治を行った大極殿や天皇の住まいのである内裏があった。
最近の調査研究では、藤原京(25km2)は、平城京(24km2)や平安京(23km2)を上回る規模だったとも考えられている。
藤原宮は、中国の都城(唐風都城)に倣い、日本で初めて建設された本格的都城である。
持統8年(694年)に遷都され、平城京遷都までの16年間に、持統天皇、文武天皇、元明天皇の三代が律令国家体制を強力に押し進めた飛鳥時代の政治の中心地となった場所であった。
藤原京以前は、天皇の代替わりごとに遷宮が行われるのが慣例となっていたが、3代の天皇が続けて使用した都城となったことは歴史的変化の表れと言えよう。
藤原京はわずか16年間の都であったが、藤原宮の構造はその後の都(平城京や平安京)にも引き継がれていった。
現在、藤原宮跡には原野が広がり、大極殿跡には基壇が残る。藤原宮跡からは大和三山と呼ばれる、東に天香具山、西に畝傍山、北に耳成山を眺望することができる。
また、藤原宮跡では、季節ごとに美しい花が植えられ、春には菜の花と桜並木や秋にはコスモスなど季節の風物詩となる景色を楽しむことができる。
名称 | 藤原宮跡 |
所在地 | 奈良県橿原市高殿町 |
Link | 橿原市/藤原宮跡【公式サイト】 藤原宮跡|奈良県観光[公式サイト] あをによし なら旅ネット |
高田千本桜【奈良県】
高田千本桜(大和高田市)は、市制施行を記念して1948年(昭和23年)に高田川畔に植樹されたものである。樹齢70年超の年輪を重ねた見事な桜並木を見ることができる。
大中公園を中心に高田川の両岸南北2.5kmにわたり、ソメイヨシノの桜並木が続く。
名称 | 高田千本桜 |
所在地 | 奈良県大和高田市大中183 (大中公園) |
Link | 高田千本桜/大和高田市【公式サイト】 |
安倍文殊院【奈良県】
安倍文殊院(桜井市阿部645)は、大化元年(645年)に創建された日本最古の寺院の一つであり、華厳宗東大寺の別格本山としてその格式も高い。
御本尊は文殊菩薩である。木彫極彩色の騎獅文殊菩薩像(国宝)は、大仏師・快慶が1203年(建仁3年)に創作したものであり、高さが約7mもあり日本最大の文殊菩薩像である。
大和安倍の文殊は、天橋立切戸の文殊(京都府)、奥州亀岡の文殊(山形県)と共に日本三文殊としても知られており、第一霊場となっている。
満開の桜を見れば、誰もが綺麗だと思うのは当り前であるが、桜は散り際も風情があって美しいと思う。たくさんの花びらが桜吹雪となって風に舞っている様に遭遇すれば、つい見とれてしまう。桜の花は「散る」のであって、「落下」ではないとされている。
「散るは桜 落つるは花の 夕べかな」(与謝蕪村)
蕪村は、この句で「散る」のは「桜」で、「落ちる」のは「花」と詠んでいるから、この句の「花」は、例えば「椿」のような別の花だということであろう。
名称 | 安倍文殊院 |
所在地 | 奈良県桜井市阿部645 |
Link | 安倍文殊院 【公式サイト】 |
奈良県内のさくら名所一覧
さくら名所 | 所在地 | 特記事項 |
---|---|---|
吉野山 | 奈良県吉野町 | シロヤマザクラなど200種 3万本、日本一の桜の名所 |
藤原宮跡 | 奈良県橿原市 | 桜並木と菜の花畑のコラボ |
高田千本桜 | 奈良県大和高田市 | 高田川畔約2.5kmの桜並木 |
安倍文殊院 | 奈良県桜井市 | |
郡山城跡 | 奈良県大和郡山市 | 約800本のソメイヨシノ等 |
壺阪寺 | 奈良県 | 桜大仏は必見! |
奈良公園 | 奈良県奈良市 | 八重桜などの特徴的な桜 |
太字は行ったことがあるお勧めのさくら名所
(参考:さくら名所百選)
根来寺【和歌山県】
根来寺(岩出市根来2286)は、高野山の学僧でもあった覚鑁【かくばん】上人(興教大師)によって開創された新義真言宗の総本山である。開山以来、約900年の伝統を誇る。中世のたたずまいを残し、興教大師の御廟を守り続けている。
広大な境内(約350万m2)には、国宝の大毘廬遮那法界体性塔【だいびるしゃなほっかいたいしょうとう】(通称、大塔)や重要文化財に指定されている大伝法堂、大師堂、大門(仁王門)、不動堂、光明殿、行者堂、聖天堂など多くの伽藍が立ち並ぶ。なかでも日本最大の木造の大塔は、シンボル的存在である。また、大伝法堂には重要文化財の本尊、大日如来【だいにちにょらい】・金剛薩埵【こんごうさった】・尊勝仏頂【そんしょうぶっちょう】の三体が安置されている。
光明殿と名草御殿の間にある庭園は国指定の名勝であり、自然の滝と池を取り入れた池泉式蓬莱庭園(江戸時代作庭)、枯山水庭園の平庭(江戸時代作庭)および聖天池(平安時代開創)の3つの日本庭園で構成されている。春の桜、初夏の新緑、秋の紅葉といった四季折々の変化に富んだ景観が実に素晴らしいという。
江戸時代の曹洞宗の僧侶・歌人であった良寛和尚の辞世の句として知られる歌に『散る桜 残る桜も 散る桜』というのがある。
散る桜を「零れ桜」【こぼれざくら】と表現することもあるが、桜の散る様子を表現した言葉は他にもある。
例えば、桜の花びらが乱れ散るさまを雪にたとえて言う言葉としては「桜吹雪」【さくらふぶき】というのがあるし、桜の花が風のように散ることを「花嵐」【はなあらし】とも表現する。
既に散ってしまった桜の花びらについての表現もある。「花筏」【はないかだ】というのは、散った花びらが水面に浮かんで漂う様子を表現したものであり、同様に「桜流し」【さくらながし】も散った花びらが雨や水に流れていく様子を表現したものである。
いずれも実に風流な日本語であり、桜に対する日本人の想いがよく伝わってくる。私は今までそんな強い想いで花見をし、桜と対峙してこなかったが、人生の晩年を迎え、桜の花を見る感情も変わってきたように思う。
一斉に開花して生命力を感じさせる一方で、すぐさま散ってしまうというはかなさを同居させているのが桜である。「美しさは一瞬で消えてしまうもの」、今しかない最高の美しさを感じることが、より一層の美しさを人々に感じさせている根源と理解できる。
「瞬間の美しさ」を日本人は大事にしているところがあるように思う。今では桜のそうゆうところが好きになっている自分に気づく年齢になったということだろう。
名称 | 根来寺 |
所在地 | 和歌山県岩出市根来2286 |
Link | 新義真言宗 総本山 根來寺(根来寺)【公式サイト】 |
和歌山県内のさくら名所一覧
さくら名所 | 所在地 | 特記事項 |
---|---|---|
紀三井寺 | 和歌山県和歌山市 | 約500本の早咲きの桜 |
七川ダム湖畔 | 和歌山県古座川町 | 約3000本のソメイヨシノ |
根来寺 | 和歌山県岩出市 | 約7000本の桜 |
太字は行ったことがあるお勧めのさくら名所
(参考:さくら名所百選)
京都淀水路の河津桜
【京都府】
河津桜の名所は、原木のある静岡県河津町であるが、関西にも河津桜の名所がある。その一つが京都淀水路の河津桜である。
淀(よど)は、 桂川、宇治川、木津川が合流する京都市伏見区西南部の地域名である。奈良・大坂に通じる重要な水陸交通の中継地として発展した。
豊臣秀吉や徳川家康は、淀を重要視し、ここに城を築いて政治都市とした。さらに朝鮮通信使一行の上陸地にもなり、舟運だけでなく宿場としての性格も備えた交通の要衝として発展してきた歴史がある。
京都淀水路(京都市伏見区淀池上町)は、京阪淀駅から南へ徒歩10分ほどのところにある。元々は宇治川の分流の一つであり、今では宇治川と桂川を結ぶ水路として残っている。
この京都淀水路の両側には地元住人らによって植樹された約200本の河津桜が育って、現在では河津桜の名所となっている。
淀水路の遊歩道を散策しながら河津桜を観賞できる。 見頃は、例年2月中旬頃からとなっている。
名 称 | 京都淀水路の河津桜 |
所在地 | 京都市伏見区淀池上町~淀木津町 淀水路一帯 |
Link | 淀観光協会【公式サイト】 |
醍醐寺【京都府】
世の中は 三日見ぬ間に 桜かな
(大島蓼太/蓼太句集)
「世の中の移り変わりが激しいことのたとえ」としてよく引用される有名な俳句である。実際に世間に流布しているのは「世の中は三日見ぬ間の桜かな」の方だと言われている。素人の私には「の」と「に」の俳句上の区別がよく分からない。しかし、「世の中は三日見ないうちに散ってしまう桜のようなもの」ということは実感として理解できる年齢になったと思う。この句は、蓼太が25歳の時に詠んだと言われているが、私が25歳の時は俳句はおろか花見にすら興味を抱いていなかったように思う。
豊臣秀吉による「醍醐の花見」以来、醍醐寺(京都市伏見区醍醐東大路町)は桜の名所となったという。
秀吉も観たかも知れない枝垂桜の巨木が現在も皆を感嘆させている。世界遺産に登録されている醍醐寺には、国宝や重要文化財に指定されているものが多い。
「桜」を鑑賞する「お花見」は、平安時代から始まったと伝えられており、そのころから和歌に登場してきたという経緯がある。ちなみに平安時代以前は、「梅」や「萩」の方が「桜」よりも人気が高かったようである。
世の中にたえて桜のなかりせば
春の心はのどけからまし
(在原業平/古今和歌集)
「この世の中に、全く桜というものがなかったなら、春を過ごす人の心はどんなにのどかであることでしょう。」(現代語訳)
本来春はのどかな季節であるのに、人々は桜が咲くのを待ち、散るのが気になり落ち着かない。桜があるために人々の心が穏やかでないことを述べて、人の心を騒ぎ立てる力のある桜の素晴らしさを詠んだ和歌であると解説されている。日本人の心を代弁した在原業平の和歌として今日でも語り継がれ、称賛されている。
花の色はうつりにけりないたづらに
わが身世にふるながめせしまに
(小野小町/古今和歌集)
「花の色もすっかり色あせてしまいました。降る長雨をぼんやりと眺めているうちに。 (わたしの美しさも、その花の色のように、こんなにも褪せてしまいました)」(現代語訳)
「百人一首」でも有名な和歌である。小野小町は、桜の花は雨が降り始めて止むまでという短い期間でも花が散ってしまうほどはかないと言っている。同時に、桜の開花期間は短く(1~2週間)、その美しさは長くは続かないことから、自分の女性としての美しさのことを詠んだ歌だと解釈されている。
名称 | 醍醐寺 |
所在地 | 京都府京都市伏見区醍醐東大路町22 |
Link | 醍醐寺【公式サイト】 |
京都府内のさくら名所一覧
さくら名所 | 所在地 | 特記事項 |
---|---|---|
醍醐寺 | 京都府京都市 | 多品種の桜、長期間花見 |
仁和寺 | 京都府京都市 | 御室桜、低樹高遅咲きの桜 |
嵐山 | 京都府京都市 | 吉野山から数百株を移植 |
笠置山自然公園 | 京都府笠置町 | 笠置寺まで約3000本の桜 |
太字は行ったことがあるお勧めのさくら名所
(参考:さくら名所百選)
海津大崎【滋賀県】
「海津大崎の桜」は、「日本のさくら名所100選」にも選ばれている近畿圏では遅咲きの桜の名所である。
琵琶湖の湖岸沿いに約4㎞にわたり約800本の桜が植栽されていて、その桜並木は見事である。
桜の季節が到来すれば、開花情報、「桜だより」や「桜前線」といった言葉が連日、報道されるようになる。
南北に長い日本列島という特殊性もあるが、日本人の多くが桜の開花に関心がある表れでもあるだろう。皆の興味がなければ、公共の電波を使って国民に知らせるようなことはしないはずだ。
名称 | 海津大崎 |
所在地 | 滋賀県高島市マキノ町海津 |
Link | 海津大崎 | 滋賀県観光情報[公式観光サイト] |
滋賀県内のさくら名所一覧
さくら名所 | 所在地 | 特記事項 |
---|---|---|
海津大崎 | 滋賀県高島市 | 約800本の桜並木(約4㎞) |
豊公園 | 滋賀県長浜市 | 約600本のソメイヨシノ |
太字は行ったことがあるお勧めのさくら名所
(参考:さくら名所百選)
おの桜づつみ回廊【兵庫県】
おの桜づつみ回廊(小野市古川町~住永町)は、加古川左岸堤防沿いに全長4kmにわたり約650本の桜並木が続く。正に桜の回廊であり、その規模は西日本最大級を誇る。
環境保全のためにオーナー制度を取り入れており、各桜樹にはオーナープレートが設置されているのも特徴的である。
江戸彼岸、大島桜、染井吉野、八重紅枝垂、思川など5種類の桜が上流から下流へと開花順に植樹されており、桜の見頃は3月下旬から4月上旬までと長期間にわたり桜が楽しめるように工夫が凝らされている。
堤防沿いの一角には、田んぼに水が張られており、水面に桜が映りこむ「逆さ桜」が撮影できるスポットもある。春の陽気の中、往復8kmの散策路を桜を眺めながらゆっくりと散策したい。
夜はライトアップも楽しめる。
名称 | おの桜づつみ回廊 |
所在地 | 兵庫県小野市古川町~住永町 |
Link | おの桜めぐり | 小野市 観光ナビ |
姫路城【兵庫県】
日本人の大半が好きなサクラ(桜)の花を私も大好きである。特に姫路城をバックに眺める桜は格別である。誰が撮っても絵になる写真が撮れる。
姫路城は、白漆喰で塗られた美しい外観から別名「白鷺城」と呼ばれる。白亜の天守をはじめ見所が多い。世界遺産にも登録され、世界に誇れる、日本を代表する名城である。
名称 | 姫路城 |
所在地 | 兵庫県姫路市本町68番地 |
Link | 姫路城【公式サイト】 |
夙川公園【兵庫県】
夙川公園(兵庫県西宮市、夙川河川敷緑地)の桜も見事である。人混みが苦手な私は数度しか訪れていないが、それでも開花の季節になれば訪れたくなる。
穴場的な場所を探したいが、それは難しいかもしれない。桜の満開期間は短く、同じ思いの人は多いはずだから仕方がないと諦めよう。
名称 | 夙川公園 |
所在地 | 西宮市北名次町~川添町 |
Link | 夙川河川敷緑地|西宮市HP【公式サイト】 |
明石公園【兵庫県】
明石公園(兵庫県明石市明石公園1-27)は、赤松山台地に残る明石城跡を中心につくられた都市公園である。園内には多くの樹木や植物が繁茂し、春は桜、初夏は新緑、秋は紅葉を楽しむことができる。変化にとんだ丘や池、堀は周辺の自然環境と調和して美しい。
名称 | 明石公園 |
所在地 | 兵庫県明石市明石公園1-27 |
Link | 明石公園【公式サイト】 |
王子公園【兵庫県】
名称 | 王子公園 |
所在地 | 兵庫県神戸市灘区王子町3丁目7 |
Link | 神戸市立王子動物園【公式】 |
弓弦神社【兵庫県】
名称 | 弓弦神社 |
所在地 | 兵庫県神戸市東灘区御影郡家2丁目9-27 |
Link | 導きの宮 弓弦羽神社 |
芦屋川沿いの桜【兵庫県】
名称 | 芦屋川沿いの桜 |
所在地 | 兵庫県芦屋市前田町1 |
国営明石海峡公園【兵庫県】
代表的な桜と言えば、染井吉野(ソメイヨシノ)であるが、明石海峡公園にはソメイヨシノの開花に先立ち、早咲き品種である大島桜(オオシマザクラ)、寒緋桜(カンヒザクラ)、河津桜(カワズザクラ)、古里桜(フルサトザクラ)が咲いていた。こんな季節に園内を散策するのは楽しいものである。
「ポプラの丘」から「春一番の丘」にかけて、河津桜約140本が植栽されている。
寒緋桜も同時に観ることができるし、時期を少し遅くすれば大島桜も観ることができる。
メジロ:目の周囲の白色部(アイリング)が和名の由来になっている
桜の蜜を吸うために多くのメジロが集まってきていた
「梅に鶯」は、よく似合って調和する二つのもの、あるいは取り合わせのよい二つのものの例えである。類語には「松に鶴」、「竹に虎」、「竹に雀」がある。
この類語のような光景は寺院の襖絵でしか私は見たことがない。河津桜にメジロは似合っているだろうか?
私は似合っていると思う。
カワズザクラ(河津桜)は、オオシマザクラ(大島桜)とカンヒザクラ(寒緋桜)の自然交雑から生まれた日本原産の栽培品種のサクラであることから、河津桜の「両親」ともいえる桜たちにも同時に会えるタイミングがある。 明石海峡公園を訪れる楽しみになる。
名称 | 国営明石海峡公園 |
所在地 | 兵庫県淡路市南鵜崎8-10 |
Link | 淡路島 国営明石海峡公園 【公式サイト】 |
石屋川沿いの桜【兵庫県】
穴場的な観桜場所は数少ないけれども、兵庫県神戸市東灘区を流れる石屋川のほとりにある公園の桜も綺麗である。この公園も柴犬の小太郎くんが散歩で大変お世話になった思い出の場所である。
名称 | 石屋川沿いの桜 |
所在地 | 神戸市東灘区御影石町4丁目9−3 石屋川沿い、石屋川公園 |
兵庫県内のさくら名所一覧
さくら名所 | 所在地 | 特記事項 |
---|---|---|
おの桜づつみ回廊 | 兵庫県小野市 | 全長約4km、650本の 桜並木は西日本最大級 |
姫路城 | 兵庫県姫路市 | 姫路城と約1800本の桜 |
明石公園 | 兵庫県明石市 | 約1000本のソメイヨシノ |
夙川河川敷緑地 | 兵庫県西宮市 | 1200本の桜並木(2.8㎞) |
王子公園の夜桜 | 兵庫県神戸市 | かつてはパンダもいた動物園 |
弓弦神社 | 兵庫県神戸市 | 羽生結弦選手が参拝したこと で全国的に有名になった神社 |
芦屋川沿いの桜 | 兵庫県神戸市 | 夙川河川敷よりも混まない |
石屋川沿いの桜 | 兵庫県神戸市 | 芦屋川沿いよりも混まない |
国営明石海峡公園 | 兵庫県淡路市 | 四季折々の花を見せてくれる |
太字は行ったことがあるお勧めのさくら名所
(参考:さくら名所百選)
大阪府内のさくら名所一覧
さくら名所 | 所在地 | 特記事項 |
---|---|---|
太字は行ったことがあるお勧めのさくら名所
(参考:さくら名所百選)
紫雲出山【香川県】
紫雲出山は、香川県三豊市の荘内半島に位置する標高352mの山である。山名の由来は、浦島太郎が玉手箱を開けたときに出た白煙が紫色の雲になって山にたなびいたためといわれている。
口惜しいが妻が撮った写真の方が私のより良いと思うので許可を得て掲載する。
山頂にある展望台からは、瀬戸内海を一望できる香川県屈指の観光スポットとなっている。春には桜、初夏には紫陽花と四季折々の花が美しく山を彩る。
本来なら満開の桜越しに瀬戸内海の島々を眺められるこのアングルがベストなはずである。
名称 | 紫雲出山 |
所在地 | 香川県三豊市詫間町大浜乙451-1 |
Link | 紫雲出山 | 三豊市観光交流局 |
朝日山森林公園【香川県】
朝日山(標高238.2m)は、高瀬町の東方・麻盆地の中心に位置する。朝日を最初に受ける山であることから、この名前が付いたとされる。
朝日山森林公園は、朝日山の山頂部にある公園である。城の天守を模した展望台からは、三豊市と、阿讃の山並み、遠くには瀬戸内海まで360度の景色を見渡すことができる。
ソメイヨシノをはじめとする桜の木が約2000本植樹されており、この辺りの桜の名所として知られている。
名称 | 朝日山森林公園 |
所在地 | 香川県三豊市高瀬町下麻3829-141 |
Link | 朝日山森林公園 | 三豊市観光交流局 |
戸川ダム公園【香川県】
戸川ダムの湖畔に広がる戸川ダム公園は、美しい景観が自慢の公園で、さぬき百景の一つに選定されている。
250本もの桜が、ダムを囲むように植えられていて、花見の季節には満開の桜がダム湖に映える。
名称 | 戸川ダム公園 |
所在地 | 香川県三豊市財田町財田上戸川 |
Link | 戸川ダム公園 | 三豊市観光交流局 |
サクラの品種
ソメイヨシノ以外には、主なサクラの品種としては下記のような品種が知られている。
エドヒガン(江戸彼岸) |
本州・四国・九州と広く自生する桜で、花は早咲きである。この桜は長寿で各地に巨木・名木が点在しており、この桜の枝が下垂するものがシダレザクラと呼ばれる。 |
オオシマザクラ(大島桜) |
伊豆諸島と伊豆半島南部に自生する桜で、花は白色で若葉と良く調和し優雅な美しさがある。葉の塩漬けが桜餅を包む皮として利用される。 |
ヤマザクラ(山桜) |
我が国の桜の中で最も代表的な種類で、主に本州中部以南に自生している。別名シロヤマザクラとも呼ばれる。 |
オオヤマザクラ(大山桜) |
本州中部以北に自生する。葉や花などの各部分は全体にヤマザクラより大柄で、花色がバラ色でヤマザクラより濃い。別名ベニヤマザクラまたはエゾヤマザクラと呼ばれる。 |
マメザクラ(豆桜) |
富士・伊豆・房総を中心とする地方に自生する種類で、このため別名フジザクラ、ハコネザクラとも呼ばれています。名のように花は小さく、低木状の木にいっぱい花を咲かせます。 |
カスミザクラ(霞桜) |
北海道、本州、四国に分布し、ヤマザクラに似ている桜である。花期はヤマザクラよりずっと遅い。 花や葉の部位が有毛である場合が多いので、別名ケヤマザクラとも呼ばれる。 |
チョウジザクラ(丁字桜) |
東北地方の太平洋側の低山地、関東地方、中部地方の産地に多く分布する。花弁が小さく、がく筒が太く長い。その花の形から、「丁」の字を連想させるのでこの名がついたという。 |
タカネザクラ(⾼嶺桜) |
北海道、本州中部以北の亜高山帯に分布する小高木の桜で、ミネザクラ(峰桜)の別名もある。北海道のチシマザクラはこの桜の仲間である。 |
ミヤマザクラ(深山桜) |
北海道に多く、南は九州まで見られるが、南下するにつれ亜高山帯に多くなる。開花期が遅い桜で、また花のつき⽅が他の桜とは違う総状花序である。 |
カワヅザクラ(河津桜) |
カンヒザクラとオオシマザクラが自然交雑して生まれた日本原産の品種で、濃い花の色をしたカンヒザクラに由来して、紫紅色の花を咲かせる。 開花が早く、早咲きのサクラに分類される。 |
カンヒザクラ(寒緋桜) |
中国南部・台湾に分布するが、古くから琉球列島や⿅児島県に⼊り、石垣島や久米島などには野生化しているという。花は平開しない鐘形で、色は濃紅色で美しく、公園樹・街路樹などとして広く植栽されている。 |
カワヅザクラ(河津桜)は、バラ科サクラ属の落葉亜高木であり、日本固有種のオオシマザクラ(大島桜)とカンヒザクラ(寒緋桜) の自然交雑から生まれた日本原産の栽培品種のサクラである。
一重咲きで4~5cmの大輪の花を咲かせ、花弁の色は紫紅である。早咲きが大きな特徴で、ソメイヨシノよりも3~4週間も早い2月~3月上旬に開花する。(引用:ウィキペディア)
日本さくら名所一覧
さくら名所 | 所在地 | 特記事項 |
---|---|---|
名護城 | 沖縄県名護市 | 日本一早い桜の名所 |
忠元公園 | 鹿児島県伊佐市 | 約2㎞の桜並木 |
母智丘公園 | 宮崎県都城市 | 約2600本の桜並木 |
岡城址 | 大分県竹田市 | 岡城桜まつり |
市房ダム湖 | 熊本県水上村 | 約1万本のソメイヨシノ |
湯の児 チェリーライン | 熊本県水俣市 | 約5㎞の桜並木 |
熊本城 | 熊本県熊本市 | 熊本県内有数の桜の名所 |
大村公園 | 長崎県大村市 | 21品種以上の計約2000本 |
小城公園 | 佐賀県小城市 | 約3000本のソメイヨシノ |
西公園 | 福岡県福岡市 | 約1300本の桜 |
牧野公園 | 高知県佐川町 | 牧野富太郎ゆかりの公園 |
鏡野公園 | 高知県香美市 | 全長200mのサクラトンネル |
松山城 | 愛媛県松山市 | 早咲き・遅咲き品種を植栽 |
琴弾公園 | 香川県観音寺市 | 約200本のソメイヨシノ |
西部公園 | 徳島県徳島市 | 約500本のソメイヨシノ |
吉香公園 | 山口県岩国市 | 錦帯橋周辺に約3000本の桜 |
ときわ公園 | 山口県宇部市 | 約3200本のソメイヨシノ |
上野公園 | 広島県庄原市 | 約600本のソメイヨシノ |
千光寺公園 | 広島県尾道市 | 約1500本の桜 |
鶴山公園 | 岡山県津山市 | 津山城とソメイヨシノ |
斐伊川堤防 | 島根県雲南市 | 約800本の桜並木(約2㎞) |
松枝城山公園 | 島根県松江市 | 約200本の桜、夜桜 |
打吹公園 | 鳥取県倉吉市 | 約4000本の桜、春まつり |
久松公園 | 鳥取県鳥取市 | 鳥取城跡に240本の桜 |
紀三井寺 | 和歌山県和歌山市 | 約500本の早咲きの桜 |
七川ダム湖畔 | 和歌山県古座川町 | 約3000本のソメイヨシノ |
根来寺 | 和歌山県岩出市 | 約7000本の桜 |
奈良公園 | 奈良県奈良市 | 八重桜などの特徴的な桜 |
郡山城跡 | 奈良県大和郡山市 | 約800本のソメイヨシノ等 |
吉野山 | 奈良県吉野町 | シロヤマザクラなど200種 3万本、日本一の桜の名所 |
藤原宮跡 | 奈良県橿原市 | 桜並木と菜の花畑のコラボ |
高田千本桜 | 奈良県大和高田市 | 高田川畔約2.5kmの桜並木 |
姫路城 | 兵庫県姫路市 | 姫路城と約1800本の桜 |
明石公園 | 兵庫県明石市 | 約1000本のソメイヨシノ |
夙川河川敷緑地 | 兵庫県西宮市 | 1200本の桜並木(2.8㎞) |
万博記念公園 | 大阪府吹田市 | 9品種約5500本の桜 |
大阪城公園 | 大阪府大阪市 | 約3000本の桜 |
造幣局通り抜け | 大阪府大阪市 | 全長約560m、遅咲き八重桜 |
醍醐寺 | 京都府京都市 | 多品種の桜、長期間花見 |
仁和寺 | 京都府京都市 | 御室桜、低樹高遅咲きの桜 |
嵐山 | 京都府京都市 | 吉野山から数百株を移植 |
笠置山自然公園 | 京都府笠置町 | 笠置寺まで約3000本の桜 |
海津大崎 | 滋賀県高島市 | 約800本の桜並木(約4㎞) |
豊公園 | 滋賀県長浜市 | 約600本のソメイヨシノ |
宮川堤 | 三重県伊勢市 | 一目千本の桜並木、約1㎞ |
三多気の桜 | 三重県津市 | ヤマザクラの桜並木、1.5㎞ |
五条川 | 愛知県岩倉市 | 約1400本の桜並木、7.6㎞ |
鶴舞公園 | 愛知県名古屋市 | 約750本のソメイヨシノ |
山崎川四季の道 | 愛知県名古屋市 | 約600本の桜並木、 2.8㎞ |
岡崎公園 | 愛知県岡崎市 | 約800本のソメイヨシノ |
さくらの里 | 静岡県伊東市 | 約40種類・1500本の桜 |
富士霊園 | 静岡県小山町 | 約1000本のソメイヨシノと 約7000本のヤマザクラ |
新境川堤 | 岐阜県各務原市 | 百十郎桜、桜並木約1000本 |
霞間ヶ渓 | 岐阜県池田町 | 多様な品種の桜の植生地 |
根尾谷淡墨公園 | 岐阜県本巣市 | 日本三大桜の「淡墨桜」 |
高遠城址公園 | 長野県伊那市 | タカトオコヒガンザクラ |
小諸城址懐古園 | 長野県小諸市 | 小諸八重紅枝垂桜など |
臥竜公園 | 長野県須坂市 | 約600本のソメイヨシノ |
大法師公園 | 山梨県富士川町 | 約2000本のソメイヨシノ |
霞ヶ城公園 | 福井県坂井市 | 丸岡城と桜 |
足羽川桜並木 | 福井県福井市 | 約2.2㎞つづく河原の桜並木 |
兼六園 | 石川県金沢市 | 40種、約400本の桜 |
高岡古城公園 | 富山県高岡市 | 約1800本の桜 |
松川公園 | 富山県富山市 | 約500本のソメイヨシノ |
大河津分水 | 新潟県燕市 | 約10㎞もつづく桜並木 |
高田公園 | 新潟県上越市 | 約4000本、日本三大夜桜 |
村松公園 | 新潟県五泉市 | 約3000本の桜 |
小田原城址公園 | 神奈川県小田原市 | 約300本の桜、桜まつり |
衣笠山公園 | 神奈川県横須賀市 | 約2000本の桜 |
県立三ッ池公園 | 神奈川県横浜市 | 78種のさまざまな桜 |
新宿御苑 | 東京都新宿区 | 約1000本の桜 |
上野恩賜公園 | 東京都台東区 | 日本有数の花見スポット |
隅田公園 | 東京都墨田区 | 隅田川沿い約1㎞の桜並木 |
小金井公園 | 東京都小金井市 | 約1700本の桜、見頃1カ月 |
茂原公園 | 千葉県茂原市 | ソメイヨシノなど約2850本 |
泉自然公園 | 千葉県千葉市 | 約100本のソメイヨシノ |
清水公園 | 千葉県野田市 | 50種約2000本の桜 |
大宮公園 | 埼玉県さいたま市 | 多品種の桜が約1200本 |
熊谷桜堤 | 埼玉県熊谷市 | 約500本、約2㎞の桜並木 |
長瀞 | 埼玉県長瀞町 | 3000本余りの桜、約500本 31種類のヤエザクラ |
赤城南面千本桜 | 群馬県前橋市 | 約1000本の桜並木 |
桜山公園 | 群馬県藤岡市 | 冬に咲くフユザクラの名所 |
日光街道桜並木 | 栃木県宇都宮市 | 1500本のヤマザクラ並木 |
太平山自然公園 | 栃木県栃木市 | 約2㎞の桜並木が山頂まで |
静峰ふるさと 公園 | 茨城県那珂市 | 約2000本のヤエザクラ、 約200本のソメイヨシノ |
かみね公園 | 茨城県日立市 | 22種類計約1000本の桜 |
平和通り | 茨城県日立市 | 約120本の桜並木(約1㎞) |
三春滝桜 | 福島県三春町 | 推定樹齢1000年の「滝桜」 |
霞ヶ城公園 | 福島県二本松市 | 公園全体が桜花で包まれる |
鶴ヶ城公園 | 福島県会津若松市 | 唯一の赤瓦の城と桜の競演 |
烏帽子山公園 | 山形県南陽市 | 25種類約1000本の桜 |
鶴岡公園 | 山形県鶴岡市 | 730本の桜、ライトアップ |
千秋公園 | 秋田県秋田市 | 約700本の桜、桜まつり |
真人公園 | 秋田県横手市 | 約2000本の桜、桜まつり |
角館武家屋敷通 | 秋田県仙北市 | 武家屋敷のシダレザクラ |
桧木内川堤 | 秋田県仙北市 | 約2kmの桜並木道 |
白石川堤 | 宮城県大河原町 | 柴田町まで続く桜並木 |
北上展勝地 | 岩手県北上市 | 150種約1万本の桜、桜並木 |
高松公園 | 岩手県盛岡市 | 「盛岡さくらまつり」会場 |
芦野公園 | 青森県五所川原市 | 芦野湖畔の約1500本の桜 |
弘前公園 | 青森県弘前市 | 約50種計約2600本の桜 |
松前公園 | 北海道松前町 | 約250種1万本以上の桜 |
二十間道路並木 | 北海道新ひだか町 | 約2200本の桜並木、7km |
太字は行ったことがあるお勧めのさくら名所
(参考:さくら名所百選)
一本桜
桜の名所は「吉野山」に象徴されるように多数の桜樹が集まって咲き誇る場所だと勝手に理解していたが、それは間違いであることに遅まきながら気づいた。
思い返せば昔、切手収集を趣味にしていて頃、有名な「一本桜」が切手になっていたことを今頃になって思い出した。
「石割桜(岩手)」、「三春滝桜(福島)」、「伊佐沢の 久保桜(山形)」が一本桜として切手になっていて収集したことがある。
率直に言えば、私は切手では見たことがあるが、実物を知らない。そもそも一本桜の名所に行った経験がない。理由は単純で、機会がなかっただけで興味がないわけではない。
京都・醍醐寺の枝垂れ桜の巨木を見て感動した経験があるので、もし「三春滝桜」や「伊佐沢の 久保桜」の実物を見たならおそらく感動するだろう。
サクラでも樹齢の長いものがあることを知り、大いに興味を抱いた。 なかでもエドヒガンが長寿の品種で巨木に成長するのかも知れない。
枝垂桜は、この エドヒガンの異種で枝が枝垂れた品種だとされる。 詳しくは知らないが、枝垂桜という品種はないらしい。
生きている間にどれくらいの桜の巨木に会うことができるか分からないが一本でも多く見てみたいと思う。
ただ桜は、開花期が限定されているのでいつでも見にいけばよいというわけにはいかないのが難点ではある。近くの所から訪ねるとしよう。
「一本桜」の名所一覧
一度見てみたいと思う日本各地に点在する有名な「一本桜」をリストアップしてみた。
名称 | 品種 | 樹齢(年) | 所在地 |
---|---|---|---|
山高神代桜 | エドヒガン | 2000 | 北杜市 |
根尾谷の淡墨桜 | エドヒガン | 1500+ | 本巣市 |
中将姫誓願桜 | セイガンザクラ | 1200+ | 岐阜市 |
三春滝桜 | ベニシダレ | 1200 | 三春町 |
伊佐沢の久保桜 | エドヒガン | 1200 | 長井市 |
大明神桜 | エドヒガン | 1200 | 長井市 |
素桜神社神代桜 | エドヒガン | 1200 | 長野市 |
臥龍桜 | エドヒガン | 1100+ | 高山市 |
馬場桜 | エドヒガン | 1000 | 大玉村 |
大島の桜株 | オオシマザクラ | 800~1300 | 大島町 |
狩宿の下馬桜 | ヤマザクラ | 800+ | 富士宮市 |
石戸蒲ザクラ | カバザクラ | 800 | 北本市 |
三隅大平ザクラ | ミスミオオビラザクラ | 660 | 浜田市 |
常照寺の九重桜 | ベニシダレ | 640 | 京都市 |
樽見の大ザクラ | エドヒガン | 500~1000 | 養父市 |
大戸のサクラ | シロヤマザクラ | 500+ | 茨城町 |
生瀬地蔵桜 | エドヒガン変異 | 500 | 大子町 |
金剛桜 | ヤマザクラ変種 | 500 | 日光市 |
上岡のシダレ桜 | エドヒガン変異 | 450 | 大子町 |
地蔵桜 | ベニシダレ | 400 | 郡山市 |
不動桜 | エドヒガン変異 | 400 | 郡山市 |
松月寺の大桜 | ヤマザクラ | 400 | 金沢市 |
石割桜 | エドヒガン | 360+ | 盛岡市 |
七反シダレ桜 | 不明 | 350 | 常陸太田市 |
白子の不断桜 | 不断桜 | 300+ | 鈴鹿市 |
泉福寺シダレ桜 | 不明 | 300 | 常陸太田市 |
外大野シダレ桜 | 不明 | 300 | 常陸太田市 |
松岩寺の山桜 | ヤマザクラ | 300 | 高萩市 |
江波山桜 | 広島江波山桜 | 160 | 広島市 |
揖斐二度桜 | ヤマザクラ変種 | 140 | 大野町 |
東寺・不二桜 | ヤエベニシダレ | 130+ | 京都市 |
西方寺枝垂れ桜 | ヒガンザヤエ | 100~200 | 常陸大宮市 |
角館の枝垂れ桜 | 不明 | 100+ | 仙北市 |
湖畔の一本桜 | オオシマザクラ | 100 | 芦ノ湖 |
極楽寺野中桜 | 大山桜の変種 | 100? | 阿賀町 |
西方寺しだれ桜 | エドヒガン | 60~80 | 養父市 |
梅護寺珠数掛桜 | サトザクラ変種 | 60 | 阿賀野市 |
小木の御所桜 | サトザクラ | 不明 | 佐渡市 |
熊野神社の桜 | ソメイヨシノ | 不明 | 日立市 |
知足院奈良八重桜 | ナラノヤエザクラ | 不明 | 奈良市 |
大村神社大村桜 | オオムラザクラ | 不明 | 大村市 |
鹽竈神社の鹽竈桜 | シオガマザクラ | 不明 | 塩竈市 |
龍谷寺盛岡枝垂れ | モリオカシダレ | 不明 | 盛岡市 |
あとがき
桜は他の植物に比べて復元力の弱いデリケートな樹木であるため、一度傷がつくとその傷がなかなかふさがらない。
梅とは異なり、剪定をしてはいけない樹木である。そんな桜の特性を熟知したうえで手をかければ、桜は綺麗な花を咲かせ長生きする樹木である。
桜守【さくらもり】という言葉を聞いたことがあるでしょうか?桜守は、桜を守り育てる人。桜が花を毎年咲かせ続けられるのは、桜守と呼ばれる人たちの努力と貢献によるところが大きいという。
私達が毎年、桜の名所で花見ができるのは「桜守」と呼ばれる人達の尽力と貢献によるところが大きいことを再認識し、感謝の念を忘れないようにしたいと思う。
桜は、「蕾(つぼみ)」から「1分咲き」になり、「3分咲き」、「5分咲き」、「8分咲き」、そして「満開」を経て「散る」まで、その時々で私達に感動を与える。
正確には、足を止めて見上げる私達の方で勝手に気持ちを変えていく。開花の頃には毎日その変化を目にすることができる。身近な花になっている桜は、私達の間で話題にもしやすく、コミュニケーションを助けてくれる。
桜の「咲いては散って」のくり返しに、人生を重ね合わせている人もいるかもしれない。桜を観た人がどのように感じているかは誰にも分からない。
「また次がある」と希望を感じている人もいれば、なかには「最後になるかも」とのせつない思いを抱く人がいるかも知れない。
桜を観て、何を思うかは私達の自由である。何の制約もない。桜の綺麗さにシンプルに感動すればよい。
私自身は、いろいろと感じることが多くなってきているように思う。年齢のせいかも知れない。
【参考資料】
奈良県 吉野山観光協会【公式サイト】 |
橿原市/藤原宮跡【公式サイト】 藤原宮跡|奈良県観光[公式サイト] あをによし なら旅ネット |
高田千本桜/大和高田市【公式サイト】 |
安倍文殊院 【公式サイト】 |
新義真言宗 総本山 根來寺(根来寺)【公式サイト】 |
醍醐寺【公式サイト】 |
仁和寺【公式サイト】 |
おの桜めぐり | 小野市 観光ナビ |
姫路城【公式サイト】 |
夙川河川敷緑地|西宮市HP【公式サイト】 |
明石公園【公式サイト】 |
淡路島 国営明石海峡公園【公式サイト】 |
造幣局 : 桜の通り抜け(大阪) |
海津大崎【公式サイト】 |
淀観光協会【公式サイト】 |
さくら日本切手カタログ2011(郵趣サービス社) |
各桜名所の公式サイト又は旅行案内サイト |