はじめに
カレーライスは日本では非常に人気があり、多くの家庭で食べられている料理である。多くの日本人にとって、カレーライスは日常的な食事の一部であり、日本の食文化に深く根付いている。
私が大学時代にワンダーフォーゲル部(通称、ワンゲル部)で、先輩から学んだ最初のレシピはカレーライスの作り方である。以来、カレーライスは私の得意料理(?)である。尤もカレーライスは誰が作ってもそれなりに美味しく出来上がるので失敗することは皆無な料理と言えよう。
日本のカレーライスは、明治時代にイギリスを経由して伝わった西洋風カレーを元に発展したが、日本独自のアレンジが加えられて、現在のような姿になったと言われている。甘口から辛口までさまざまな味があり、隠し味に何を使うかによって家庭ごとに個性があるらしい。
また、カレーライスは学校給食にも頻繁に登場し、多くの子供たちにも愛されている料理である。カレー専門店やカレーチェーン店も多く存在し、外食としても親しまれている。このように、カレーライスは日本の国民食と言っても過言ではないくらいに広く愛されている料理である。
そして、カレーライスはシニアの一人暮らし生活にも多くのメリットを与える料理であると言えよう。カレーライスは、シニアの一人暮らし生活において、栄養補給や食事の準備の手間を減らすために非常に有用だからである。本稿では、シニアの一人暮らし生活におけるカレーライスの利点/効用についてまとめてみたので紹介する。
栄養バランスの取れた一皿
カレーライスは、野菜、肉、米などのさまざまな食材が一度に摂取できるため、栄養バランスが良い料理と言える。ビタミン、ミネラル、たんぱく質、炭水化物が揃い、健康を保つのに適しているとされる。
- 主食・主菜・副菜が一皿に揃う
- カレーライスは、ご飯(主食)、肉や魚(主菜)、野菜(副菜)を一度に摂取できる
- そのため、栄養バランスが良いとされる
- 五大栄養素が含まれる
- カレーライスには、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの五大栄養素が含まれている
- これらの五大栄養素により、体に必要な栄養素をバランスよく摂取できる
- 具材の工夫で栄養価を高める
- カレーに使う具材を工夫することで、さらに栄養バランスを整えることができる
- 牛肉、豚肉や鶏肉を使うことでたんぱく質を補う
- 野菜を多く使うことでビタミンやミネラルを摂取できる
- スパイスの効能
- カレールーに含まれるスパイスには、抗酸化作用や消化促進効果があるため、健康に良い影響を与える
このように、カレーライスはさまざまな具材を使って作られるため、栄養バランスが良いとされる。さらに、具材や添え物を工夫することで、より理想的な栄養バランスに近づけることができる。これらの理由から、カレーライスは栄養バランスの取れた一皿と言える。
作り置きが可能
カレーは大量に作って冷凍保存が可能である。これにより、一度に多く作っておけば、忙しい日や体調が優れない日に簡単に食事が準備できる。一人暮らしをしていると食事の準備がおっくうになることがあるので、この作り置きが助かる。
カレーを冷凍保存する場合には、下記のような注意事項があることを知っておいた方が良い。これらの注意事項を守るだけで、余ったカレーを美味しく保存できる。
- 冷ます
- 冷凍庫に入れる前に、カレーが完全に冷えるまで室温で冷やす
- 熱いまま保存すると、冷蔵庫や冷凍庫の温度が上がり、他の食品に影響を与える可能性がある
- 小分けして、容器に入れる
- カレーを一食分ずつ小分けする
- 一度に使う分量に分けて保存すると、解凍や再加熱が簡単になり、無駄なく使い切ることができる
- 空気に触れると酸化して風味が落ちるため、密閉容器やフリーザーバッグを使用し、しっかりと密閉して保存する
- 小分け用の密閉容器やフリーザーバッグを使用すると便利
- 容器に入れる際は、空気をできるだけ抜くようにする
- フリーザーバッグを使う場合は、平らにして保存すると場所を取らず便利
- 日付を記入
- 密閉容器やフリーザーバッグに保存日を記入しておく
- いつ作ったか分かりやすく、適切な時期に消費できる
- 冷蔵庫での保存期間は2~3日程度、冷凍庫での保存期間は1ヶ月程度が目安である
- 長期間保存すると品質が劣化することがある
- 冷凍する
- 冷凍庫に入れ、保存する
- 冷凍保存する場合は、急速冷凍をすることで、風味や食感を保ちやすくなる
- 急速冷凍ができる冷凍庫があれば活用しょう
- カレーは約1ヶ月程度保存できる
- それ以上保存すると風味が落ちることがある
解凍・再加熱方法
- 冷蔵庫で解凍
- 一晩かけて冷蔵庫で自然解凍する
- 急ぐ場合は、電子レンジの解凍モードを使用しても良い
- 解凍後のカレーは、十分に加熱してから食べるようにする
- 冷蔵庫で解凍した場合でも、しっかりと加熱することで安全に食べられる
- 再加熱
- 鍋や電子レンジで十分に加熱する
- 鍋を使う場合は、焦げないように適宜かき混ぜながら加熱する
アレンジが豊富
カレーはさまざまな具材やスパイスでアレンジができるため、飽きが来ない。牛肉、豚肉、鶏肉などの肉類、魚介類、野菜など、自分の好みに合わせて変えることができる。
カレーがアレンジの幅が広い料理である理由には、下記のような点がある。
- 具材の自由度が高い
- カレーには肉、魚介類、野菜、豆類など、様々な具材を使うことができる
- 食材の組み合わせを変えることで、異なる風味や食感を楽しむことができる
- スパイスのバリエーション
- カレーには多種多様なスパイスが使われる
- スパイスの配合や種類を変えることで、風味や辛さを調整でき、自分好みの味を作り出すことができる
- 調理法の多様性
- カレーは煮込み料理が一般的であるが、焼きカレーやドライカレーなど、調理法を変えることで異なるスタイルのカレーを楽しむことができる
- 世界各地のカレー文化
- カレーは、インドをはじめ、タイ、日本、英国など、世界各地で独自の進化を遂げている
- それぞれの地域の特徴を取り入れたアレンジが可能
- 残り物の有効活用
- カレーは冷蔵庫にある残り物の食材を有効活用するのにも適している
- 余った具材や調味料を使って新たなカレーを作ることができる
- 具材の組み合わせの無限性
- カレーにはほぼ無限に近い具材の組み合わせがある
- その日の気分や好みに合わせてカレーを作ることができる
- 季節ごとの旬の食材を取り入れることも可能である
これらの理由から、カレーはアレンジの幅が広く、飽きることなく様々なバリエーションを楽しむことができる料理と言えます。どんなアレンジに挑戦してみたいですか?
簡単に作れる
カレーは調理が簡単であり、調理時間も短い。特に市販のカレールーを使えば、複雑な調理工程を省略できる。これにより、料理が得意でない私のようなシニアでも手軽に作ることができる。
カレーは、基本的な手順を守れば、誰でも美味しいカレーを作ることができる。一般的なカレーの作り方の手順を下記に示す。
一般的なカレーの作り方 | |
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材料 | 肉(牛肉、豚肉、鶏肉など)、玉ねぎ、人参、 ジャガイモ、カレールー、水 |
手順 | 1.準備 肉、玉ねぎ、人参、ジャガイモを一口大に切る。 カレールーを用意しておく。 2.炒める 鍋に油を熱し、玉ねぎを炒める。 玉ねぎが透明になるまで炒める。 次に、肉を加え、表面が色づくまで炒めます。 3.煮る 人参とジャガイモを加え、軽く炒める。 水を加えて、野菜が柔らかくなるまで煮る。 4.カレールーを加える 煮込んだ野菜と肉にカレールーを加え、 ルーが溶けるまでかき混ぜる。 弱火でさらに煮込み、味を整える。 5.完成 ご飯と一緒に盛り付けて、カレーライスの完成。 |
このように、基本的な材料と手順を守ることで、美味しいカレーを手軽に作ることができる。また、具材やスパイスを工夫することで、自分好みのカレーを楽しむこともできる。
ちなみに、私はカレールーとして、ハウス食品のジャワカレー(辛口)が好みである。一人暮らしを始めてからはほぼ一択であると言って良い。隠し味などを使わなくとも十分美味しい!
こだわりと言えば、玉ねぎを多めに使用することと、「炒める調理」にはフライパンを使用することぐらいである。煮込みには、勿論、深い鍋を使用している。

消化が良い
カレーは煮込み料理であり、具材が柔らかくなっているため、消化が良い。消化器官が弱くなりがちなシニアでも安心して食べられる料理と言えよう。
カレーライスが消化に良いとされる理由には、下記のような点が指摘されている。
- スパイスの効能
- カレールー中のスパイス、特にクミン、ターメリック、コリアンダーなどには消化促進効果があるとされる
- これらのスパイスは胃腸の働きを助け、食物の消化を円滑にする作用があるとされる
- 具材の柔らかさ
- カレーの具材(肉や野菜など)は、長時間煮込むことで柔らかくなる
- 柔らかい具材は消化しやすく、胃腸への負担を軽減する
- 液体の多さ
- カレーは液体の多い料理であり、胃腸での消化を助ける
- 液体は食物を柔らかくし、消化をスムーズにする役割を果たす
- 炭水化物の摂取
- カレーライスのライスは、炭水化物を含んでおり、エネルギー源として消化されやすい
- 炭水化物は胃腸で分解されやすく、エネルギーとして利用される
- 調理法
- カレーは長時間煮込むことで、食材の成分が溶け出しやすくなり、消化が容易になる
- 煮込み料理は、食材を消化しやすい状態にするため、胃腸に優しい
上記のような理由から、カレーライスは消化に良いとされている。しかしながら、個人の体調や消化能力によって異なるため、自分に合った食べ方を心掛けることが大切である。
食欲を増進
カレーのスパイスの香りが食欲を刺激し、食欲不振の時にも食べやすい料理である。特に夏場の暑い時期には、スパイシーなカレーが食欲を増進させてくれる。
カレーライスが食欲を増進する理由には、下記のようないくつかの要因が知られている。
- スパイスの刺激
- カレーには、クミン、コリアンダー、ターメリック(ウコン)などのスパイスが使われている
- スパイスは、独特の香りと味わいで食欲を刺激する
- 辛味成分であるカプサイシンは、胃の分泌を促し、食欲を増進させる
- 食材の多様性
- カレーライスには、肉、野菜、米など、多くの食材が使われている
- 見た目にも味覚にも多様性があり、飽きることなく食べることができる
- 香りの良さ
- カレーは調理中に香ばしい香りを放つ
- この香りが食欲をそそり、食べる前から食欲を増進させる
- 温かい料理
- カレーは温かい料理であり、温かい食べ物は消化を促進し、食欲を増進させる
- 特に寒い季節や体が冷えている時には、温かいカレーが食欲を引き立てる
- 視覚的な魅力
- カレーの色と見た目は、視覚的にも食欲を刺激する
- 色鮮やかなカレーは食べたくなる気持ちを引き出す
- 栄養のバランス
- カレーには、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど、栄養がバランスよく含まれている
- このことが体に自然に食べたくなる感覚を引き起こす
以上のような要因が組み合わさることで、カレーライスは多くの人々に食欲を増進させる料理として愛されていると言える。
カレー中のクルクミンの効用
ウコン(ターメリック)は、カレーの主要なスパイスの一つであり、その健康効果が広く知られている。ウコンに含まれる主要な活性成分であるクルクミンが下記のような健康効果をもたらすことが知られている。
- 抗炎症作用
- クルクミンは強力な抗炎症作用を持っており、慢性炎症の予防や軽減に役立つ
- 炎症は、多くの慢性疾患(心臓病、がん、アルツハイマー病など)の根本原因の一つとされている
- 抗酸化作用
- クルクミンは強力な抗酸化物質であり、体内のフリーラジカルを中和する
- 抗酸化作用により、細胞の損傷を防ぎ、老化や疾病のリスクを低減することができる
- 脳機能の向上
- クルクミンは脳由来神経栄養因子(BDNF)のレベルを増加させることが示されている
- これにより、脳の機能が向上し、アルツハイマー病やうつ病の予防に役立つ可能性があるとされる
- 心臓の健康維持
- クルクミンは血管内皮機能を改善し、動脈硬化を予防する効果がある
- 抗酸化作用と抗炎症作用により、心臓病のリスクを低減することができる
- がん予防
- クルクミンはがん細胞の成長を抑制し、がん細胞の死滅を誘導する効果があることが研究で示されている
- この作用により、がんの予防や治療に役立つ可能性がある
- 消化器系の健康
- ウコンは消化器系の健康をサポートし、消化不良や胃炎の緩和に役立つ
- 腸内環境を整え、便通を改善する効果もある
以上のように、ウコンは多くの健康効果をもたらす優れたスパイスであり、カレーを食べれば手軽に摂取することができる。シニアの一人暮らし生活においても、カレーを取り入れることでこれらの健康効果を享受することができることを期待したい。
あとがき
カレーを作る際に深い鍋が好まれるのには下記のようないくつかの理由があるという。
- 具材が多い
- カレーには通常、肉や野菜がたっぷり入る
- 深い鍋を使うことで、具材がしっかりと浸かり、均等に火が通る
- 具材をかき混ぜる際にもこぼれにくいという利点がある
- 煮込みやすい
- カレーは長時間煮込むことで、具材の旨味が引き出され、味が一体化する
- 深い鍋を使うことで、煮込み時間を十分に確保しやすい
- 泡立ち防止
- カレーを煮込む際、泡立ちや吹きこぼれが発生しやすい
- 深い鍋を使うことでこれを防ぎやすくなる
- 表面積が広い浅い鍋よりも、深い鍋の方が安心である
- 熱の伝わり方
- 深い鍋は熱が全体に均等に伝わりやすい
- 煮込み料理に最適である
- 深い鍋は具材が均一に煮える
- 深い鍋は美味しいカレーを作るために必須
- 大量調理
- カレーは一度に多く作り、冷凍保存することがよくある
- 深い鍋を使うことで、一度に大量に作ることができる
- 後々の手間を省くことができる
以上のような理由から、カレーを作る際には深い鍋が好まれるのだという。私もカレー専門の深い鍋を使用してカレーを作っている。