はじめに
終活は、シニア世代が自分の最期に向けて準備をする活動で、自分の人生を見つめ直し、最期を安心して迎えるための一連の準備を指す。
終活には、いくつかの主要なステップがある。終活の初めにすることは、これまでの人生を振り返り、これからどう過ごしたいかを考えること、すなわち、自分自身を見つめ直すが大切である。
長年ため込んだ物を整理し、本当に大切なものだけを残す、すなわち断捨離をすることで気持ちもスッキリする。不要なものを処分し、身の回りを整理する、すなわち、生前整理は終活のメインイベントのようなものだろうか。
葬儀の希望や遺産のこと、大切な人へのメッセージなどを書き残すエンディングノートも忘れずに作成しておきたい。
これらのステップを通じて、終活を進めることで、家族への感謝の気持ちを伝え、安心して最期を迎えることができるようにしたいものである。
本稿では、シニア世代の終活において、保有財産の整理と相続対策の方法について記したいと思う。
<目次> はじめに 保有財産の整理 保有財産のリストアップ 財産目録の作成 不要な口座の解約 不動産の権利確認 クレジットカードの整理 定期購入(サブスクリプション)の整理 エンディングノートの作成 相続対策 財産の整理 ライフプランシミュレーション 遺言書の作成 家族との話し合い 専門家への相談 あとがき |
保有財産の整理
保有財産のリストアップ
まずは、財産や資産のリストを作成することから始めよう。預貯金、不動産、株式、投資信託、生命保険など保有財産をリストアップしたい。
財産目録の作成
財産目録には、下記の情報を記載したい。
- 銀行口座
- 銀行名、口座番号、金額
- 不動産
- 所在地、所有者名義、持ち分、面積、評価額
- 株式・投資信託
- 証券会社、銘柄、数量
- 生命保険
- 保険会社、契約内容、保険証書の保管場所
不要な口座の解約
複数の銀行口座や証券口座を持っている場合、必要な口座を絞り込み、不要な口座を解約する。
不動産の権利確認
自宅や土地などの所有権、抵当権などの権利情報を登記簿謄本を取得して確認し、それらの情報を相続人と共有しておく。
クレジットカードの整理
クレジットカードを整理し、使っていないものは解約しよう。
定期購入(サブスクリプション)の整理
定期購入(サブスクリプション)や自動契約更新になっているものを整理し、使っていないものは解約しよう。
エンディングノートの作成
整理した情報をエンディングノートに記録し、家族(相続人)が円滑に手続きを進められるように準備しておく。
相続対策
終活におけるシニア世代の相続対策は、家族間のトラブルを防ぎながら、安心して資産を引き継ぐためにとても重要である。
相続対策を早めに行うことで、将来の不安を取り除き、安心した生活が送れることを期待したい。
生前贈与は適切なタイミングで行わないと、逆に税金が増えることがある。贈与のタイミングや方法については、専門家の助言を受けることが大切である。
また、相続税対策を怠ると、高額な税金がかかる場合がある。現金で納税できないケースを防ぐために、専門家に相談して、適切な対策を立てることが重要となるかも知れない。
相続対策は早めに取り組むほど、柔軟な対策が可能になる。時間が経つほど選択肢が限られてくるため、計画は早めに始めたい。
財産の整理
被相続人が持つ財産や負債をリスト化しておくことが大切である。預貯金や不動産、有価証券などを整理しておくことで、後々の手続きがスムーズになる。
不動産や預貯金、株式などの財産を把握しきれていない場合、相続手続きが複雑化し、トラブルの元になる。
ライフプランシミュレーション
突然の病気や怪我に備え、必要な費用をシミュレーションしておくと安心である。これにより、自分自身の生活を安定させることが、家族にとっても安心材料になる。
遺言書の作成
自筆証書遺言や公正証書遺言など、自分の意志を明確に伝えるための遺言書を作成しておくことも無用な相続人間のトラブルを防ぐために必要かも知れない。
遺言書を作成していないと、相続人間でのトラブルが発生しやすくなると言われている。また、遺言書が法律に則っていない場合も問題が起きることがある。不安な際には専門家に相談すべきである。また、遺言書の内容を定期的に見直し、状況に応じて更新すべきかも知れない。
家族との話し合い
相続に関する意向を家族全員で話し合い、共通の理解を持つことが大切である。これにより、相続トラブルを防げる。
逆に、相続に関する意向を家族と共有していないと、誤解や不満が生じ、トラブルの原因となるかも知れない。
専門家への相談
相続税や法的手続きなど、専門的な知識が必要な場合は、税理士や弁護士に相談することが大切である。
税理士や弁護士などの専門家に相談することで、法律や税金に関する最新情報を基にした適切なアドバイスが受けられると期待できる。
あとがき
世の中には資産家と呼ばれる人々がいて、彼らは相続税の節税対策に苦労しているらしい。例えば、生前贈与の活用や不動産の評価額を下げて贈与時の評価額を低く抑えたりしているそうだ。また、駐車場の土地を活用して賃貸アパートを建設し、現金や土地の評価額を低く抑えて、相続税を実質的にゼロにしたというベストプラクティスが報告されている。
幸か不幸か私には相続税対策で悩むような大きな資産はない。しかし、私の見栄かも知れないが、最愛の家族が安心して暮らせる程度の財産を準備してからこの世を去りたいと思う。