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絶景とスリルが同時に体験できる!オススメの吊橋観光スポット

はじめに

世の中には絶景スリルを求めて吊橋が好きだという人が多い。私の妻も吊橋が大好きな一人である。私と一緒に旅行する際には、本来の目的の観光地の近くに吊橋のかかっている渓谷がないかを常にチェックしている。

観光地化された吊橋には、決まって「空中散歩」のような誘惑のキャッチフレーズが用意されているが、高い所が苦手な私のような者にとって吊橋恐怖のスポット以外の何物でもない。

吊橋が好きだという妻の気が知れないが、幸い一緒に渡ろうと強制されたことはないので観光地に行っても私は平静を保つことができている。

そういうわけで、私には吊橋の魅力を自分自身の言葉で伝えることはできないが、妻の喜び方を端で見ていて、吊橋が好きという人達にお勧めできる吊橋観光スポットは知っているつもりだ。


<目次>
  • 九重“夢”大吊橋【大分県】
  • 祖谷のかずら橋【徳島県】
  • 谷瀬の吊橋【奈良県】
  • 吊橋がウリの観光地
  • 吊橋をウリにしている観光地リスト

九重“夢”大吊橋【大分県】

九酔渓(大分県)の紅葉を見に行った折に、日本一の吊橋だという「九重“夢”大吊橋」を自らの意思で渡ってしまい、大いに後悔した経験がある。

九重“夢”大吊橋、右下に小さく見えているのが震動の滝である

多くの観光客が平気で渡っており、落下する危険はないだろうと高をくくっていたが、本来、高い所が苦手な私には荷が重すぎた。

できるだけ中央を渡りたかったが、対向者がいるので決められた端を渡るしかなかった。長い吊橋なので目を瞑って一機に駆け抜けることもできず、否応なく眼下の景色が視界に入る。

やがて恐怖で 思考が麻痺してくると、今度は折角の機会だからというので写真の一枚でも撮っておこうと貧乏人根性を出してしまった。我ながら呆れるしかない。

必死の思いで撮った写真は、手ぶれ補正機能のついたカメラといえども、やはりシャープに撮れなかった。期待していなかったので、落胆もない。むしろ生還できたことの安堵感の方が強い。

九重“夢”大吊橋から私の方が震えながら撮影した震動の滝

故意ではないと思うが、多くの観光客が一緒に渡ろうとするとどんなに大きくて立派な橋も「吊橋」である以上、多少の「揺れ」はあるものである。

妻は全く平気で、むしろその揺れを楽しんでいるかのように私には見えた。しかし、私は生きた気がしなかった。一刻も早く橋を渡り切りたかった。でも本当は渡り切っては行けなかったのだ。

途中で引き返すべきであった。恐怖心が強く、冷静に考えることができなくなって、ある種のパニック状態になっていたのかも知れない。往路の恐怖心が、復路ではさらに増幅される。

往復すれば、恐怖心にも「慣れる」と妻は無邪気に言う。しかし高所が苦手な者にとって、高所の恐怖心は麻痺することはあっても慣れることは決してない。

吊橋は遠くの安全な場所、例えば展望台のような所から写真に収めるだけで私には十分だ。吊橋を渡る必要はない。否、決して渡ってはいけない「恐怖の代物」である。

展望台から九重“夢”大吊橋を眺める

祖谷のかずら橋【徳島県】

平家の落人伝説は全国各地にある。 その全国各地に残る平家の落人伝説の中でも、標高1000m級の山々に囲まれた秘境・祖谷(徳島県三好市)は、日本有数の質と量を誇っているという。

祖谷のかずら橋(徳島県三好市)

徳島県の西部に位置する西祖谷山村には、「祖谷平家伝説」としてもう1つの平家物語が語り伝えられている。

屋島の戦いに敗れた平国盛が率いる30名の平家一行が讃岐山脈を経て阿波へと入り、現在の徳島県東みよし町から三好市井川地区にかけての一帯に住んだが、追手に脅かされ祖谷に住んだと伝わる。

祖谷のかずら橋(徳島県三好市)

平国盛一行が幼い安徳天皇を守りながら祖谷の地に住み着いた際、山深い地で源氏の討手が迫ってきた時に敵の侵入を防いでいつでも切り落とせるようにと、かずらを束ねて橋を造った。それが現在にも残されている「かずら橋」であると言われている。

正直に言うと、私はかずら橋を渡っていない。妻が渡るのを写真に収めただけである。橋を渡った妻は、勿論、ご満悦であった。


谷瀬の吊橋【奈良県】

元々は住民の生活のための吊橋であったものが、今日では十津川村No.1の観光スポットとなっている。

日本有数の長さを誇る鉄線のつり橋で、全長297 m、高さ54 mである。眼下には清澄な十津川(熊野川)が流れまさに絶景と言われているが、私には恐怖の想い出しか残っていない。

実は、谷瀬の吊橋に行ったは妻の強い誘いであり、この時、始めて私の妻が無類の吊橋好きであることを知った、ある意味での、記念日である。

このときは妻と二人きりではなく、まだ幼かった二人の娘も同行していた。娘を一人ずつ手を引いて渡ることになったが、高い所が苦手な私はなかなか足をスムーズに踏み出すことはできなかった。結局、妻が二人の娘の手を引いて橋を往復するまで私は吊橋の入口で待っていた。

私がダラシナイ父親の姿を娘達にさらした屈辱の「記念日」でもある。できることなら思い出したくもなかったが、吊橋好きの人達にとってはリストから外せない吊橋らしい。


吊橋がウリの観光地

「九重“夢”大吊橋」のように吊橋自体をウリにしている観光地は全国各地に点在しているようだ。

そんな中、気になる観光地をピックアップしてみた。興味があれば、勝手に行ってください。 「断崖絶壁」の観光地と同じで私は決して無理強いはしない。


吊橋をウリにしている観光地リスト

吊橋名高さ全長所在地
塔のへつり不明不明福島県下郷町弥五島
鬼怒楯岩大吊橋40140栃木県日光市
上野スカイブリッジ90225群馬県上野村川和
竜神大吊橋100375茨城県常陸太田市
箱根西麓・三島大吊橋
(三島スカイウォーク)
70400神奈川県三島市
河童橋3637長野県上高地
寸又峡・夢の吊橋890静岡県川根本町
城ヶ崎海岸・門脇吊橋2348静岡県伊東市
塩郷の吊橋11220静岡県川根本町
カンパ谷吊橋不明60富山県黒部ダム
谷瀬の吊橋54297奈良県十津川村
蔵王橋不明160和歌山県二川ダム湖
龍神村の吊橋不明不明和歌山県田辺市龍神村龍神
小麦橋不明180和歌山県田辺市合川
上瀞橋不明175和歌山県北山村下尾井
椿山レイクブリッジ不明200和歌山県日高川町初湯川
祖谷のかずら橋1445徳島県三好市
舌震”恋“吊橋45160島根県奥出雲町
九重“夢”大吊橋173390大分県鳴子川渓谷
吊橋をウリにしている観光地リスト
太字は行ったことがある観光地スポット(高所が苦手な人には決して推奨はしません)

【参考資料】
塔のへつり | おいでよ!南会津
鬼怒楯岩大吊橋〜栃木の観光旅行情報サイト【公式サイト】
上野スカイブリッジ | 上野村観光協会
上野スカイブリッジ | 上野村 【公式サイト】
竜神大吊橋【公式サイト】
大吊橋 三島スカイウォーク 【公式サイト】
河童橋 | 上高地公式ウェブサイト【公式サイト】
夢のつり橋 寸又峡温泉【公式サイト】
城ヶ崎海岸|伊豆・伊東観光ガイド 【公式サイト】
塩郷の吊橋【公式サイト】
湖畔遊歩道|黒部ダム【公式サイト】
蔵王橋/有田川町【公式サイト】
【十津川村観光協会】 谷瀬の吊り橋【公式サイト】
祖谷のかずら橋 – 徳島県観光情報サイト【公式サイト】
鬼の舌震|奥出雲町公式観光ガイド【公式サイト】
九重“夢”大吊橋【公式サイト】