はじめに
人生の後半戦を安心して過ごすためには、資産と支出のバランスを見据えた計画が欠かせない。
年金や貯蓄だけに頼らずに自分らしいライフスタイルを実現するためのノウハウを簡潔にまとめてみた。
本稿ではシニア世代が直面しやすいリスクやニーズに合わせた資産運用とライフプランについての基本的な考え方を取り上げたいと思う。
資産運用&ライフプラン
資産運用とライフプランは互いに補完し合う関係にある。 運用戦略が明確でなければ、将来の必要資金を確保しづらくなる。 同時にライフイベントを想定しておかないと、運用成果も無駄になりかねない。
資産運用計画の基本ステップ
- 現状把握
- 銀行預金、年金受給額、不動産や保険などの合計を洗い出す
- 目標設定
- 旅行や医療費、子孫への贈与など、ライフイベントごとに必要額をシミュレーション
- 資産配分(アセットアロケーション)
- リスク許容度に応じて、預金・債券・株式・リートなどを組み合わせる
- リスク管理
- インフレ・長寿リスク・相場変動に備え、分散投資や保険でカバー
- 定期的な見直し
- 市場環境やライフステージの変化に合わせて、計画をアップデート
シニア向けの資産運用手法
- 定期預金・個人向け国債
- 元本保証で低リスク。利率は低いが安定感がある
- バランス型投資信託
- 複数資産に分散投資し、リスクとリターンのバランスを追求
- 配当株式
- 業績安定企業の株式を長期保有し、配当収入を受け取る戦略
- リート(不動産投資信託)
- 商業施設やオフィスビルの賃料収入が分配金として期待できる
資産運用手法別比較表
| 手法 | 期待リターン |
|---|---|
| 定期預金・国債(リスク:低) | 0.1~0.5% |
| バランス型投信(リスク:中) | 2~5% |
| 配当株式(リスク:中~高) | 3~6% |
| リート(リスク:中) | 3~5% |
ライフプランニングの要諦
- 早めの資金シミュレーション
- ライフイベントを前倒しで試算し、資金不足を未然に防ぐ
- 家族や専門家との情報共有
- 相続や介護費用など、家族の理解と専門家のアドバイスを得る
- インフレと税制の動向注視
- 物価上昇や税制改正が与える影響を定期的にチェック
- 小さな目標の積み重ね
- 毎年の家計見直しや投資成果の確認をルーティン化し、計画を定着化
あとがき
シニア世代の資産・ライフプランニングは、「安心」と「充実」を両立させるための大切な設計図である。
現状把握から目標設定、運用戦略、リスク管理、見直しまでのサイクルを回し続けることで、セカンドライフをより豊かに過ごせる。
専門家の意見や家族の協力も取り入れつつ、自分らしい人生のセカンドステージをデザインしていきましょう。