<目次> 玉作湯神社 清巌寺・おしろい地蔵 |
玉作湯神社
玉作湯神社【たまつくりゆじんじゃ】は、玉造温泉(島根県松江市玉湯町玉造)の守り神として崇められている神社であるので、玉造温泉に来たら参拝すべき神社であろう。
玉作湯神社の御祭神は、櫛明玉命【クシアカルダマノミコト】、大名持命【オオナモチノミコト】(=大国主命【オオクニヌシノミコト】)、少彦名命【スクナヒコナノミコト】の三柱である。
玉造は、古代から勾玉【まがたま】や各種玉類の一大生産地であると共に、奈良時代に開湯された玉造温泉は、平安時代から「神の湯」・「美肌の湯」として知られてきた。
櫛明玉命は、八坂瓊勾玉【やさかにのまがたま】など宝玉御制作の神で出雲玉作部【いずもたまつくりべ】の祖神として祀られている。
一方、少彦名命と大名持命は、それぞれ玉造温泉の発見および温泉療法など温泉守護の神として祀られている。
「玉作神」と「湯神」を司る神々を祀る神社ということで、神社名が「玉作湯神社」になっていることを知り、興味を抱いた。
境内にある真玉【まだま】(=願い石)は、触れて祈ると願いが叶うとされ、パワースポットとして多くの参拝がある。
神社前の玉湯川に架かる赤い欄干の宮橋も記念撮影ポイントとして人気がある。
清巌寺・「おしろい地蔵」
温泉山・清巌寺【せいがんじ】は、臨済宗妙心寺派の寺院である。御本尊は阿弥陀如来で、出雲国七福神の布袋尊【ほていそん】を祀る寺としても知られている。
出雲観音霊場三十三番札所最後の札所である岩屋寺【いわやじ】も現在はこの境内にあるということで、観音堂は最後の札所となっているようだ。
観音堂前には、弘法大師像と一緒に美肌の祈願ができるという「おしろい地蔵」が安置されている。昔、顔にあざのあったお坊さんがお地蔵さまにおしろいを塗って祈願したところ、顔にあったあざが綺麗に治ったという逸話から信仰され始めたという。
SNSや口コミによって人気が高まり、「おしろい地蔵」の御利益を求めて、多くの女性が訪れるようになったらしい。
肌のトラブルの願いを叶えてくれる「おしろい地蔵」は女性に大人気らしい。それだけシミ、ソバカスやニキビといった肌のトラブルを治し、美肌になりたいと願う女性は多いということかも知れない。
専用のおしろいとブラシが用意されているので、おしろいを少しとり、自分の肌の気になる部分と同じところに、優しくおしろいを塗り、美肌祈願をするのが作法らしい。
おしろいを塗ったあとは、おしろい札所で祈願のお札を授けてもらう。祈願のお札には「顔用」と「からだ用」の2種類があり、それぞれ女の子の顔と全身が描かれている。自分の気になる部分に好きな色を塗ってお地蔵さまに納めるのが作法らしい。