はじめに
脳トレーニング(脳トレ)とは、脳の機能を維持・向上させるために行う様々な活動のことを指す。脳トレを行うことで、私たちシニア世代の認知機能の維持や向上が期待できるとされている。
認知機能や記憶力、判断力、注意力などの脳の働きを鍛えるために、パズルやクイズ、読書、書き物、楽器演奏、さらには新しいスキルの習得などが「脳トレ」に含まれる。
シニア世代にとって、発想法は脳トレとして非常に効果的だと言われている。発想法が脳トレとして効果的な理由としては、下記のような点が指摘されている。
- 認知機能の向上
- 新しいアイデアを生み出すためには、思考の柔軟性や問題解決能力が必要である
- 発想法を使うことでこれらの認知機能が鍛えられる
- 記憶力の向上
- 発想法を使うことで、関連する情報を覚えたり、連想したりする機会が増えるから、記憶力が向上する
- 創造力の刺激
- 新しいアイデアを生み出すためには、既存の知識や経験を組み合わせる創造力が必要だから、発想法を使うことで創造力が刺激される
- ストレス軽減
- 発想法を使って新しいアイデアを生み出すプロセスは、楽しい活動と感じることが多く、ストレスを軽減する効果があるとされる
- 自己表現の向上
- 発想法を使ってアイデアを具現化することで、自己表現力も向上し、自信がつく
これらの理由から、発想法はシニア世代にも効果的な脳トレになるとされる。いずれにせよ、楽しみながら取り組む必要がる。本稿では、能トレに役立つ発想法を紹介したい。
マインドマッピング
マインドマッピングは、中心に一つのテーマを置き、関連するアイデアやトピックを枝状に広げていく方法である。これにより、視覚的に情報を整理し、記憶力や発想力が向上するとされる。
マインドマッピングは、アイデアや情報を視覚的に整理するための手法である。中心にテーマを置き、放射状に関連するキーワードや概念を書き出し、つなげることで全体像を把握しやすくしていく。
マインドマッピングには次のような利点がある。
- 視覚的整理
- 複雑な情報やアイデアを一目で把握できる
- 創造的思考
- アイデアの連想がしやすく、クリエイティブな発想が広がる
- 効率的な学習
- 情報の関連性を視覚的に確認することで、学習効果が高まる
マインドマッピングは、ブレインストーミングやアウトライン作成と並ぶ主要な発想法の一つである。特に、次のような場面で役立つとされる。
- アイデア出し
- 新しいプロジェクトや企画の初期段階での発想を広げる
- 問題解決
- 複雑な問題を整理し、解決策を見つける手助けとなる
- 学習と復習
- 学習内容を整理し、効率的に復習するために役立つ
マインドマッピングは、その視覚的な特性から、多くの分野で活用されている。私たちも試してみれば、新しい視点が得られるかも知れない。
フリーライティング
フリーライティングは、決められた時間内に、自分の考えを自由に書き出す方法である。これにより、頭の中のモヤモヤが解消され、新しいアイデアが生まれやすくなると言われている。
フリーライティングは、決められたテーマや構造を意識せず、思いつくままに自由に文章を書く手法である。時間を決めて、その間に頭に浮かぶ全ての考えやアイデアをノートやパソコンに書き出す。目的は、心の中にある潜在的なアイデアや感情を引き出すことで、クリエイティブな発想を促進することであるとされる。
フリーライティングには次のような利点がある。
- 創造性の発掘
- 制約なしで書くことで、新しいアイデアや視点が生まれやすくなる
- 心の整理
- 書き出すことで、頭の中の混乱を整理し、明確にすることができる
- 自己表現
- 感情や思考を自由に表現できるため、ストレス解消や心の健康にも良い影響を与えるとされる
フリーライティングは、ブレインストーミングやマインドマッピングと並ぶ、創造的な発想法の一つである。特に次のような場面で役立つと言われている。
- アイデア出し
- 新しいプロジェクトや企画の初期段階で、アイデアを広げるために使用される
- 自己探求
- 自分自身の感情や考えを深く掘り下げる手段としても有効である
- ライティングのウォームアップ
- 文章を書く前に、頭をほぐすためのウォームアップとしても使われる
フリーライティングを試してみることで、私たちの創造力が広がり、新しい発見に繋がるかも知れない。
ブレインストーミング
ブレインストーミングは、一つのテーマについて、思いついたアイデアを次々と出していく方法である。量を重視して、多くのアイデアを出すことが目的である。
ブレインストーミングは、基本的にグループでアイデアを出し合う手法である。参加者が自由に発言し、他の人の意見に影響されながら新しいアイデアを生み出すことを目指す。
ブレインストーミングで注意すべきポイントは次のような点である。
- 自由な発言
- どんなアイデアでも歓迎し、決して否定しない
- 量を重視
- 最初は多くのアイデアを出し、質は後で考慮する
- 結合と改善
- 他人のアイデアを結びつけたり、改良したりして新しいアイデアを作成する
ブレインストーミングは、マインドマッピングやフリーライティングと並ぶ発想法の一つである。特に次のような場面で役立つとされる。会社に勤務していた頃にはよく活用した発想法である。
- 創造的なアイデア出し
- チームで新しいプロジェクトや課題に取り組む際に、多くのアイデアを集める目的で行う場合が多い
- 問題解決
- 複雑な問題に対して多角的な視点からアプローチするために活用する場合が多い
- チームビルディング
- 参加者同士のコミュニケーションを活性化し、チームの結束力を高めるために活用する場合が多い
ブレインストーミングを取り入れることで、多様な視点から新しいアイデアが生まれやすくなるのは事実である。ブレインストーミングは、通常はチームやグループで行う発想法であるが、実は一人で行っても良い。試してみると、面白い発見があることに気付くはずである。
アソシエーション
アソシエーションは、特定のテーマに関連する言葉やイメージを連想し、そのつながりを広げていく方法である。これにより、新しい視点やアイデアが生まれやすくなるとされる。
アソシエーション(連想法)とは、あるアイデアや概念から別のアイデアや概念を自然に引き出す手法である。これにより、関連性のあるアイデアが次々に浮かび、創造的な発想を促進することができるとされている。
アソシエーションには次のような利点がある。
- 創造性の向上
- 一つのアイデアから多くの関連するアイデアを生み出すことができ、新しい視点や解決策が得られる
- 柔軟な思考
- 異なる概念やアイデアを結びつけることで、柔軟で広がりのある思考を養うことができる
- 問題解決
- 問題の原因や解決策を多角的に考える助けになる
アソシエーションは、マインドマッピングやブレインストーミングと並ぶ主要な発想法の一つである。特に次のような場面で役立つとされている。
- アイデア出し
- プロジェクトや企画の初期段階で、多様なアイデアを生成するために活用する
- クリエイティブライティング
- 作家やコピーライターが、新しいストーリーやキャッチコピーを生み出す手助けにする
- 学習と記憶
- 学習内容を関連付けることで、記憶の定着を促進する
アソシエーションを取り入れることで、日常の思考や作業がより豊かになり、創造性が高まるとされる。私たちも試してみようではないか。
スケッチング
スケッチングは、言葉だけでなく、図や絵を使って考えを表現する方法である。視覚的な情報を使うことで、創造力が刺激されるとされる。
スケッチングは、アイデアやコンセプトを視覚的に表現するための手法である。簡単な線や図形を使って、思い浮かんだアイデアを素早く形にすることができると言われている。
スケッチングには次のような利点があるとされる。
- 視覚化
- 抽象的なアイデアを具体的な形にすることで、視覚的に理解しやすくなる
- 迅速なアイデア出し
- 素早くアイデアを描き出すことで、思考の流れを止めずに発想を続けられる
- コミュニケーション
- 他の人にアイデアを伝える際に、スケッチは視覚的な説明として役立つ
スケッチングは、マインドマッピングやブレインストーミングと並ぶ発想法の一つである。特に次のような場面で役立つとされる。
- デザインプロセス
- プロダクトデザインやアーキテクチャー、グラフィックデザインなどで、初期のアイデアを素早く形にするために活用する
- 問題解決
- 複雑な問題を視覚的に整理し、解決策を見つけるために活用する
- アイデアの記録
- 瞬間的に思いついたアイデアを忘れずに記録するために活用する
スケッチングを取り入れることで、発想の幅が広がり、視覚的にアイデアを整理する能力が向上するとされている。この発想法は役に立つので、私たちも試してみる価値があると私は確信している。
あとがき
本稿で記した発想法の中には、私が会社に勤務していた当時に活用した発想法がいくつか含まれていた。マインドマッピングやブレインストーミングなどである。スケッチングは意識せずに(発想法の名前を知らずに)活用していたのである種の驚きを感じている。
一方、フリーライティングやアソシエーションについては私は経験がない。是非、機会を見つけて試してみたいと思う。そして、これらの発想法を試してみて、自分に一番合った方法を見つけてみたいと思う。否、能トレとして行う場合には、すべての発想法にチャレンジするとより良い効果が得られるのかも知れない。