はじめに
私は柑橘類の果物が大好きである。冬場だけでなく、スーパーにずらりと並ぶ柑橘たちを見るとつい手を伸ばしたくなる。これらの柑橘は、見た目は似ていても、香りも味も食感もまったく違うって知っていますか?
本稿では、知れば知るほど食べたくなる、ちょっぴりマニアックで魅力あふれる柑橘たちを紹介しだいと思う。
みかんの定番・温州みかん
甘くてジューシー、手で簡単にむける柑橘類の代表格。単に「みかん」と言えば「温州みかん」を指すことが多い。
和歌山県有田市近郊で生産される「有田みかん」はブランド品となっている。生産地は各地に点在しており、主な生産地としては、和歌山、愛媛、静岡が全国的に有名である。10月〜1月が旬である。

甘さは主役級柑橘・不知火
不知火(しらぬい)は、清見オレンジ × ポンカン の交配で生まれた品種。ゴツっとした(ぷっくりした)ヘタ(デコ)の外観が特徴的。甘みと酸味のバランスがよく、果汁もたっぷり!熊本と愛媛が主な産地で、2月〜4月が旬である。
不知火の中でも、糖度13度以上&クエン酸1.0%以下という基準に適合したものは登録商標の「デコポン」と名乗れる!つまり、デコポンは“不知火のエリート”って感じかな。

酸味と苦味が特徴・はっさく
さっぱりした酸味とほのかな苦味が特徴的な柑橘。広島と和歌山が産地として有名であり、1月〜3月が旬である。

爽やかな酸味&苦味・甘夏
甘夏(あまなつ)は、爽やかな酸味とほろ苦さ、それに皮が厚めなのが特徴である。熊本と愛媛が産地として有名。旬は3月〜6月である。

さっぱりした甘さ・日向夏
日向夏(ひゅうがなつ)は、宮崎県の特産品で、白いワタごと食べられ、さっぱりした甘さが特徴的な柑橘である。旬は3月〜5月である。

愛媛特産の柑橘・いよかん
愛媛特産の柑橘で、爽やかな香りと甘酸っぱさが特徴。果汁もたっぷり!1月〜3月が旬である。

甘さと香りの調和・ポンカン
甘くて香りが良く、果肉がやわらかい柑橘で、鹿児島や愛媛で生産されている。1月〜2月が旬である。

柑橘界の宝石・小太郎
小太郎【こたろう】は、愛媛(西宇和)で生産される柑橘であるが、その生産量は少なくて、まるで柑橘界の宝石みたいな存在である!小ぶりで濃厚な甘さ、皮が薄くて食べやすい。12月〜1月が旬である。

甘さと香りの女王・せとか
“柑橘の大トロ”と呼ばれるほどジューシーで濃厚な果肉が特徴。清見オレンジ、アンコール、マーコットの交配種で、濃厚な甘さと華やかな香りがたまらない!皮が薄くて食べやすいのも人気の秘密。
愛媛や長崎で生産される柑橘で、2月〜3月が旬である。
おすすめの食べ方:
冷やしてそのまま。デザート感覚で楽しめる!

ぷちぷち食感の柑橘・はるか
見た目はレモン色なのに甘くてまろやかな柑橘。食べてびっくり!酸っぱくないどころか、やさしい甘さとぷちぷち食感がクセになる柑橘である。皮もむきやすくて、手軽にパクパク食べられる。
宮崎や愛媛で生産されており、2月〜3月が旬である。
おすすめシーン: おやつやお弁当のデザートにぴったり!

春を告げる柑橘・土佐文旦
土佐文旦は、高知県(特に土佐市や宿毛市)で生産される文旦の一種で、2月〜3月が旬である。
見た目はまるっとしていて、黄色くてツヤツヤ。 1玉が300g〜1kgにもなることもある。香りがとにかく華やかであり、 皮をむいた瞬間、ふわ〜っと広がる爽やかな香りがたまらない!
果肉はプリプリで弾力あり、しっかりした食感で、噛むとじゅわっと果汁が広がる。甘さと酸味のバランスが絶妙であり、グレープフルーツよりも苦味が少なく、上品な甘さが特徴である。
私は、この土佐文旦が大好きである。厚い皮をナイフで切って、房ごとに分けて中の果肉だけを食べるのが一般的であるが、少し塩を振りかけると甘さが増大するので試してみて。白いワタは苦いから完全に取り除くのがオススメ!
収穫直後は酸味が強いから、1〜2週間ほど常温で追熟させると、酸味がまろやかになって甘みがさらに引き立つ!

南国の冬の味覚・たんかん
鹿児島(奄美)や沖縄で生産される柑橘であり、濃厚な甘みと香りが特徴である。沖縄や奄美の冬の味覚として知られる。1月〜2月が旬である。

沖縄代表・シークヮーサー
沖縄の代表的柑橘で、酸味が強く香り高いのが特徴。7月〜12月が旬である。

河内晩柑・美生柑
河内晩柑【かわちばんかん】は、もともと熊本県の河内町で発見された柑橘類の品種。味はグレープフルーツに似ているが、苦味が少なくてまろやか&ジューシーなのが特徴。冷やして食べると、まるで天然のジュースみたいで最高!4月〜6月が旬である。
愛媛県で栽培されている河内晩柑のブランド名は「美生柑」【みしょうかん】。特に八幡浜市の「美生地区」で栽培されたものをこう呼ぶ。
他にも「愛南ゴールド」「宇和ゴールド」「ジューシーオレンジ」なんて名前でも流通してることがあるが、どれも同じ仲間と考えて問題ない。

神奈川産新種・湘南ゴールド
湘南ゴールドは、神奈川生まれの新品種で、レモン色で甘く香り高い。神奈川県で生産され、3月〜4月が旬である。

皮ごと食べられる柑橘・金柑
金柑(きんかん)は、主として宮崎や鹿児島で生産されている、皮ごと食べられる柑橘で、甘くてほんのり苦い味がする。旬は12月〜3月である。

爽快全開・レモネードレモン
レモンなのにそのまま食べられる⁉️酸味がまろやかで、ほんのり甘みもある不思議なレモン。皮まで食べられるから、スライスしてサラダやドリンクに入れるとおしゃれで美味しい!
豆知識:
実は日本生まれの新品種らしい!

香りの爆弾・ゆず
料理の名脇役、ゆず。強い香りが特徴である。果汁よりも皮の香りが主役で、鍋物や和菓子、ドリンクに大活躍。冬至にお風呂に浮かべる「ゆず湯」も有名。
高知や徳島で生産されるゆずが有名で、11月〜1月が旬である。
おすすめ活用法: ゆずジャムやゆず胡椒にすると、香りが長持ちして一年中楽しめる!

秋の味覚たちの相棒・すだち
小ぶりで酸味が強く、薬味や料理に使われることが多い。徳島産が有名である。8月〜10月が旬で、秋の味覚「さんまの塩焼き」との相性は抜群!

大分県特産品・かぼす
すだちより大きく、まろやかな酸味が特徴。大分県の特産品として有名。旬もすだちと同じ8月〜10月である。

幻の柑橘・じゃばら
花粉症に効く⁉️と話題になった「じゃばら」は、和歌山県北山村の特産品。独特の苦味と酸味がクセになる味わいで、ジュースやポン酢にすると絶品!12月〜2月が旬である。
注目ポイント: ナリルチンという成分がアレルギー対策、花粉症対策に注目されている。

あとがき
柑橘は知れば知るほど美味しくなる!
柑橘って、ただ甘いだけではない。香り、酸味、食感、栄養……それぞれに個性があって、まるで果実の宝石箱のようである!
旬の時期にしか出会えない品種も多いから、見かけたらぜひ手に取ってみよう!