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庭木を丸坊主にするケムシの種類と仁義なき駆除方法

はじめに

ケムシ(毛虫)は、チョウ幼虫のことを指す。ケムシは様々な形や色を持っており、体表に毛が生えているものが多い。その毛は外敵から身を守るための防御手段となっている。そのため、一部のケムシは毒毛を持っていて、人が触ると皮膚にかゆみや炎症を引き起こすことがある。

ケムシは主に植物の葉を食べながら成長し、成虫になるための準備をする。特に若葉や柔らかい部分を好んで食べる。ケムシの食欲は旺盛で、大量の葉を食べる。そのため植物を弱らせることがある。

ケムシは昼夜を問わず活動するが、特に夜行性の種類が多い。夜間は天敵から身を守るために活動することが多い。

ケムシの中には交替性転向反応という習性を持つものがある。これは、歩行時に左右交互に曲がる反応であり、迷路のような環境でも効率的に移動できる特性を指す。

ケムシは自然界で重要な役割を果たすが、庭木や作物に被害を与える。だから、ガーデニング愛好家にとってはケムシは天敵であると言えよう。

駆除方法は、ケムシの生態を理解した上で、効果的な対策を立てなければならない。本稿では、庭木を丸坊主にするケムシの代表的な種類と、その効果的な駆除方法を紹介したい。

目次
はじめに
庭木を丸坊主にするケムシの種類
効果的な駆除方法
ケムシの種類別駆除方法
あとがき

庭木を丸坊主にするケムシの種類

  • アメリカシロヒトリ
    • 長い白毛で覆われている
    • 毒毛はなく、人間に直接被害を与えることはない
    • 大量発生すると庭木や街路樹に深刻な被害を及ぼす
    • サクラ、ハナミズキ、ウメ、カキ、フジなどに発生
    • 100種類以上の広葉樹や果樹の葉を食べる
    • 本州、四国、九州に広く分布
    • 年に2回発生して活動する
      • 6月上旬から7月中旬
      • 8月上旬から9月中旬
  • チャドクガ(茶毒蛾)
    • 淡黄褐色で、成長すると約25mmに達する
    • 体全体に毒針毛が生えている
    • 毒針毛に触れると皮膚に炎症を引き起こし、痒みを伴う
    • 日本では、特にツバキやサザンカ、チャノキに発生
    • ツバキ科の葉裏に卵を産み付け、幼虫はそこから孵化
    • 幼虫は集団で葉を食べ、食欲旺盛である
    • 年に2回発生し、活動する
      • 4月中旬から6月
      • 7月下旬から9月
  • オビカレハ
    • チョウ目カレハガ科に属するガの幼虫
    • 水色の体に3条のオレンジ色の帯が走る
    • 白く長い体毛が特徴(無毒性)
    • サクラ、カキ、ウメ、モモ、リンゴ、ヤナギなどに発生
    • 卵は枝に帯状に産み付けられ、そのまま越冬する
    • 翌春に孵化した幼虫は、集団で糸を張って巣を作る
    • 餌が減ると移動して別の場所で再び巣を作る
    • 日本全国に広く分布
    • 特に春から夏にかけて大量発生する
  • マイマイガ(舞舞蛾)
    • 黒褐色で、体全体に黄色の斑点と毛がある(無毒性)
    • 非常に食欲旺盛で、多種多様な樹木の葉を食べる
    • カシ、サクラ、カエデ、カキなどに発生
    • 大量発生すると樹木の葉を食べ尽くし、樹木が弱る
    • 日本全土に分布
    • 卵は冬の間、樹木の幹や枝に帯状に産み付けらる
    • 翌春に孵化し、集団で生活する
    • 成長するにつれて単独行動を取る
    • 幼虫は春から初夏にかけて活動する
  • モンクロシャチホコ
    • 黒色の体に黄白色の毛が生え、体長は約5cm
    • 幼虫は群生して葉を食べる
    • 成長すると体を反り返す姿がシャチホコに似ていることから「モンクロシャチホコ」と呼ばれている
    • サクラやウメ、ナシなどのバラ科の植物を好んで食べる
    • 日本全土に生息する
    • 成虫は6月から7月にかけて羽化し、葉裏に卵を産み付ける
    • 幼虫は9月から10月にかけて葉を食べ続ける
    • その後地上に降りて蛹化して、越冬する

効果的な駆除方法

  1. 物理的駆除
    • 幼虫の捕殺
      • 幼虫がいる葉や枝を切り取るか、幼虫を見つけ次第取り除き、踏みつぶすなどして処分する
    • 卵の除去
      • 冬には庭木の葉裏や枝に越冬卵がついていないか調べ、見つけたら葉や枝ごと切り取って処分する
  2. 化学的駆除
    • 殺虫剤の散布
      • 幼虫が小さいうちに薬液を散布することが効果的である
      • 使用する薬剤のラベルをよく確認し、対象植物や病害虫に合ったものを選ぶ
  3. 自然敵の導入
    • ケムシの天敵である鳥や寄生蜂などを庭に引き寄せる
      • ケムシの発生を抑制することができる

ケムシの駆除を実践する際には、毒毛を持つケムシに触れないように注意する必要がある。


ケムシの種類別駆除方法

  • アメリカシロヒトリ
    • 幼虫が集団で生活している巣網は、剪定ばさみで枝ごと切り落とし、燃えるゴミとして処分する
    • 幼虫が巣網から出て分散してしまった場合、スミチオンやオルトランなどの殺虫剤を散布する
  • チャドクガ
    • 発生初期に幼虫を見つけ次第、捕殺することが効果的
    • 雨具や使い捨てのポリ袋を着用して駆除作業すること
      • 毒針毛が飛散するため、直接触れるだけでなく、木の下を通ったり、風下にいるだけでも被害を受ける
    • 必要に応じてスミチオンやマラソン乳剤などの薬剤散布
  • オビカレハ
    • 大量発生することがあり、庭木に被害を与える
    • 見つけ次第、早めに駆除することが大切
    • 薬剤散布が有効
  • マイマイガ
    • 大量発生時に庭木や街路樹に大きな被害を与える
    • 早期発見と駆除が重要である
    • 薬剤散布が有効
  • モンクロシャチホコ
    • 幼虫を見つけ次第、手で取り除くか、剪定ばさみで枝ごと切り取って処分(物理的駆除)
    • 広範囲に発生した場合は、薬剤を使用する(薬剤散布)

あとがき

毎年のように庭木はケムシの被害を受けてしまう。かつてサラリーマン生活を送り、十分に庭木の世話ができなかった頃にはケムシによって庭木を丸坊主によくされたものである。

サラリーマン生活をリタイアしてからはケムシは見つけ次第、駆除するようにしている。その甲斐があって被害は少なくなったように思う。それでもケムシによる食害を残念ながらゼロにはできない状況である。ガーデニングをしているとケムシとは今後も「仁義なき戦い」が続くことになるだろう。


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