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Adobe Stockで売れる写真とは?テーマ選びと撮影術の秘訣

はじめに

ストックフォトで副収入を得たい!そう思ってAdobe Stockに挑戦する人が増えているらしい。しかし、ストックフォトに挑戦したいけれど、「どんな写真が売れるの?」「どう撮ればいいの?」と悩んでしまい、応募に躊躇してしまう。

Adobe Stockは世界中のクリエイターが利用するマーケット。だからこそ、需要のあるテーマ選びクオリティの高い撮影がカギとなる!

本稿では、Adobe Stockで売れる写真の傾向と、撮影・登録時に意識したいポイントを初心者にもわかりやすく解説してみたい。

目次
はじめに
ユーザーニーズを考える
オリジナルコンテンツを作成
売れる写真の特徴とは?
類のないユニークな写真とは
売れ筋テーマ5選とは?
1. ビジネスシーン
2. ライフスタイル
3. “今”のニーズを捉える
4. 自然・風景
5. 抽象・背景素材
売れる写真に仕上げるコツ
構図を意識する
構図に「余白」を残す
メインの被写体にフォーカス!
自然光を活かす
モデルリリースを忘れずに!
高解像度・ノイズレスで仕上げ
編集で仕上げる
登録時のコツ
あとがき

ユーザーニーズを考える

投稿する写真は、ユーザーの立場で考えることが大切である。自分の写真がどのように使用されるかを思い描き、ある程度の多様性を提供するようにしよう。

ショットを異なる方法でフレーミングし、縦長と横長のショットを用意してユーザーの選択肢を増やすことは良い。

撮影した一連の写真をすべて投稿するのは避けるべきである。その中から優れた写真だけを選び、1枚1枚が他とは異なる価値があることを確認する。

また、異なるエフェクトを適用した同一写真の複数パターンも避けるべきである。多くのユーザーは、プロジェクトに適したエフェクトを自分で決めて適用したいからである。


オリジナルコンテンツを作成

投稿するコンテンツの数が多ければ多いほど、購入してもらえる可能性(確率)が高まるのは確かである。しかし、同じベクターアートの色、背景、テクスチャなどを少しだけ変えて何度も投稿するのは避けるべきである。ベクターイラストのメリットはユーザーが要素をカスタマイズできることであるからだ。

このため、オリジナルのコンテンツを作成することに専念すべきである。


売れる写真の特徴とは?

まずは、Adobe Stockでよく売れる写真の共通点をチェックしてみよう!

  • 汎用性が高い
    • 広告やブログ、プレゼン資料など
    • 多用途に使える写真が人気
  • トレンドを押さえている
    • 季節感や社会的な話題
    • ライフスタイルの変化を反映
    • トレンディな写真は注目される
  • 高品質で構図が整っている
    • ピントが合っている
    • 明るさや色味が適切な写真
    • 高品質な写真は信頼されやすい
  • モデルリリースやプロパティリリースが揃っている
    • 人物や私有地が写っている場合は、許可が必要!

類のないユニークな写真とは

花、ペット、夕焼け、有名建造物などを被写体にした写真は、Adobe Stockで既に多数発表されている。これらのカテゴリの写真を投稿する場合は、他とは一線を画したユニークな作品であることが重要である。 

自分のアイデアが利用者のニーズに対応しているかどうか、つまり、「自分が利用者であったらこの画像を購入するだろうか」と考えることが大切である。

被写体の知的財産権や肖像権、商標などに注意する

人物、建物またはオブジェクト、アートワーク、彫刻、デザインなどの知的財産が含まれる写真については、モデルまたはプロパティリリースが必要である。採用されない被写体のリストについては、画像に関して確認されている制限事項を確認するとよい。

知的財産権に注意する

Adobe Stockに投稿するコンテンツはすべて、コントリビューター自身が作成および管理する必要がある。

投稿する写真に、企業のロゴや商標、著作権が付与された画像などが含まれていないことを確認する。

似顔絵など、実際の人物の顔や体の部分をもとにした写真を投稿するには、モデルリリースが必要である。

同様に、有名な場所や建物、その他著作権を有するもの(絵画など)をもとにした写真の場合も、プロパティリリースフォームに記入して所有者に署名してもらう必要がある。


売れ筋テーマ5選とは?

特に需要が高いテーマを紹介すると:

1. ビジネスシーン

写真は「誰かに使われる」ことが前提。広告やWbデザイン、プレゼン資料などに使いやすい構図・余白・色味が好まれる。

  • 会議、プレゼン、PC作業、チームワーク、リモートワーク
  • ワークライフバランス、在宅勤務、カフェで仕事

ポイント

  • 被写体の周囲にスペースを残す(コピー用の余白)
  • 自然な表情や動き、清潔感のある背景が◎

2. ライフスタイル

家族、料理、趣味、健康的な暮らしなど、日常のリアルな瞬間を捉える。

  • 家族の団らん、料理中の手元、散歩する人
  • シニア世代や多国籍な人物の自然な表情も人気!

ポイント

リアルで共感できる日常の一コマを切り取ろう!


3. “今”のニーズを捉える

AI、VR、スマホ、デジタルデバイスなどのテクノロジーをはじめ、社会的トレンド・ライフスタイルの変化など、時代に合ったテーマが売れやすい!

ポイント

  • 未来感や操作シーンを意識して撮影するとGood!
  • リモートワーク、サステナブルな暮らし、多様性、健康志向、AI・テクノロジーなど多彩

トレンドを見つけるヒント:

  • どのような画像がよく売れているかを把握するために、Stock.Adobe.comにアクセスして画像を検索する。
  • 検索結果を「ベクター」に絞り込み(1B)、「ダウンロードの多い順」に表示(1C)する。

食と健康のブーム、環境トピック、法関連の話題といった今のトレンドについて調べてみるとよい。ニュースなどから今後のトレンドをいち早く察知して、そのトピックが話題になるタイミングに合わせてコンテンツをアップロードしてみよう!


4. 自然・風景

四季折々の風景、観光地、空や海など。

  • 春の花見、夏の海、秋の紅葉、冬のイルミネーション
  • ハロウィン、クリスマス、お正月などの年中行事

ポイント

  • 構図と光のバランスを大切に。余白を意識すると使いやすい!

5. 抽象・背景素材

テクスチャ、ボケ、グラデーションなど。

  • シンプルなテクスチャ、ボケ味のある背景、カラフルなパターンなども需要あり!

ポイント

シンプルだけど美しい、デザインに使いやすい構成を意識!


売れる写真に仕上げるコツ

✅ 構図を意識する

  • 三分割法や対角線構図など、基本を押さえるだけで見栄えがアップ!
  • 写真に写りこむ要素一つ一つに配慮し、無駄な要素は取り除く
    • 例:写真が水平であることを確認したり、景観を損ねている電柱や電線、木の枝といったものがあれば取り除く
  • アドビのアプリを使用すれば、編集は簡単にできる
    • 画像の切り抜きや角度補正
    • 不要な要素の削除

✅ 構図に「余白」を残す

  • 被写体がフレーム全体を占めるような構図は避け、テキストや他のデザイン要素を加えることができるよう、スペースを残す
  • 被写体を中央に置かず、左右どちらかに寄せてスペースを作ると、デザイナーが使いやすい写真になる
  • 文字やデザインを入れやすいように、空間を意識して撮ると◎

メインの被写体にフォーカス!

  • 被写界深度を浅くする場合は、メインの被写体にしっかりピントを合わせて撮影し、くっきりと鮮明になるようにしよう
  • 既にピントが合った写真でも、編集で少しシャープを加えるだけで細部が生き生きと再現されることがある

✅ 自然光を活かす

  • 明るくナチュラルな光は、どんなテーマでも好印象。窓際や屋外での撮影がおすすめ!
  • 屋外や窓際の柔らかい光は、被写体を美しく見せてくれる

モデルリリースを忘れずに!

  • 人物が写っている場合は、必ずモデルリリース(肖像権の同意書)を提出しよう。ペットや私有地も注意が必要!

高解像度・ノイズレスで仕上げ

  • Adobe Stockでは技術的な品質チェックが厳しいので、ピント・露出・ノイズ対策はしっかりと!

アートボードを設定する方法

  • Adobe Stockに投稿するには、アートボードのサイズが15メガピクセル(MP)以上である必要がある。
  • アートボードのサイズを指定してから、幅のピクセル数と高さのピクセル数を掛け合わせる。
    • 例えば、5,000px x 3,000px = 15,000,000(15MP)となります。

問題点を除去する

  • 必ず画像を100%以上の倍率で表示して、ゴミ、キズ、その他の不具合がないか確認する
  • ズームして、センサーダストなどによるアーティファクトを取り除き、画像をクリーンで汚れのないものにする
  • もう一つのアーティファクトの要因であるデジタルノイズにも注意する
  • デジタルノイズは、暗い照明条件で撮影するときに、カメラのISO感度を高く設定すると発生しやすくなる

ポイント:ユーザー自身が加工や修正を施すことが多いため、過度に手を加える必要はなく、特にフィルターやエフェクトの使用は控えること!

ポイント:予期しないハロー効果やエッジのカラーフリンジにも注意する。これは、カメラの光学機構が特定の照明条件下で色を同期できない場合に発生することがある。LightroomとPhotoshopのツールを使用して補正しておくこと!


✅ 編集で仕上げる

  • 自然な見栄えの写真に仕上げる
  • 明るさ・コントラスト・色温度を整えるだけでも印象が変わる!過度な加工はNG
  • ホワイトバランスで色温度の調整
    • 暖色または寒色に偏り過ぎた色調の補正や色かぶりを除去
  • RAW形式で撮影するとホワイトバランスの調整がしやすくなる
  • 露出過多(明るすぎて白とびが生じる)や露光不足(暗すぎて黒つぶれが生じる)にならないよう、写真の全体的な明るさを調整する
  • 画像のコントラストを適切なレベルに設定する
    • コントラストが強い写真は、ハイライトとシャドウの差が極端になり、硬い印象に見える
    • コントラストが弱い写真は、やわらかく落ち着いた印象に見える場合がある
  • 自然で心地よい色を再現しよう
    • 彩度が高すぎると不自然に見える
    • 彩度が低すぎるとくすんで精彩に欠ける場合がある
    • PhotoshopとLightroomは、一部の領域の色を鮮やかにしたり、その他の部分の色調を抑えたりするためのツールを備えている

✅ 登録時のコツ

ユーザーが見つけやすいコンテンツに!

利用者に見つけてもらえるように適切なキーワードを付けよう。

コンテンツをアップロードするときに、自動タグ付け機能によっていくつかのキーワードが作成される。キーワードのリストを確認して、必要に応じて削除、変更する。このとき、最も重要なキーワード7つをリストの上位に配置する。

キーワードは、並べ替えツールを使うか、ドラッグ&ドロップで移動できる。

  • キーワードは具体的に
    • 英語と日本語の両方で、検索されそうな単語を入れよう
  • タイトルは簡潔に
    • 内容が一目でわかるように
  • カテゴリ選びも重要
    • 適切なカテゴリに分類することで、発見されやすくなる!

あとがき

売れる写真は“使われる写真”

Adobe Stockで売れる写真は、ただ美しいだけでなく、誰かの目的にフィットする実用性が求められる。 使う人の目線で考えることが大切! この写真、どこで使われそう?と想像しなければならない。

売れる写真は今っぽさの写真”

さらに、Adobe Stockで売れる写真は、「今の時代に合ってる?」と想像しながら撮影しなければならない。

テーマ選びと撮影の工夫で、私たちの写真も世界中のクリエイターに選ばれる一枚になるかも知れない。


【参考資料】

Adobe Learn – Photoshop を学ぶ
Adobe Learn – Lightroom Classic のトレーニング 写真の切り抜きと角度補正
Adobe Learn – Lightroom Classic のトレーニング 鮮やかな色を表現
Adobe Learn – Lightroom Classic のトレーニング RAW形式で撮影するメリット
Adobe Camera Raw でのレンズ収差補正
Adobe Stock コントリビューター向けプログラムの法律上のガイドライン
画像に関して確認されている制限事項
キーワードを整理して追加する方法
Adobe Learn – Photoshop を学ぶ 写真をシャープにする