カテゴリー
アウトドア バードウォッチング 趣味 運動系脳を鍛える

バードウォッチングが楽しめる桔梗の森公園(桔梗が丘10号公園)の冬の魅力

はじめに

桔梗の森公園桔梗が丘10号公園)は、雑木や草花ができるだけ自然のままで生育するよう維持管理されている公園であるため、住宅地のど真ん中に位置しながらも、バードウォッチングが楽しめるほどに野鳥が集まってくる。

私はその野鳥のすべてをまだ観察した経験はないが、この公園にはエナガ、シジュウカラ、メジロなどの小鳥からヒドリガモやバンなどの水鳥、ハイタカなどの猛禽類など年間に約三十種類の野鳥を観測できるという。

そして冬季の魅力は、何と言っても冬鳥が渡来してくることである。新たな種類の冬鳥に出会える可能性がある。一部の鳥類は冬羽に換羽し、見た目が変わることもあるらしい。これらの野鳥を観察することは、冬のバードウォッチングの大きな魅力となる。

目次
はじめに
桔梗が丘10号公園(桔梗の森公園)
冬季に観察できた野鳥
冬鳥
ヒドリガモ
オオバン
オオダイサギ
ジョウビタキ
留鳥
コゲラ
メジロ
ヒヨドリ
モズ
スズメ
カワウ
ハイタカ
あとがき

桔梗が丘10号公園
桔梗の森公園

桔梗が丘10号公園(別名「桔梗の森公園」)は、三重県名張市の桔梗が丘住宅地のほぼ中央にある公園である。私の自宅からも徒歩圏内で、私が探鳥地として通っている公園である。

桔梗が丘10号公園の面積は、約3.2haもあり、公園内にはため池が三つもある。桔梗が丘の地層は、今から約400万年の更新世時代にあった古琵琶湖に堆積したとされる粘土と砂利・砂が交互に堆積する特徴的な地層からなっているという。そのため、水源があれば水が溜まりやすいのかも知れない。現在、孫蔵池には水が溜まらず、枯れ池となっている

一方、富士講田池は比較的浅い池であり、蓮【ハス】などの水性植物が植栽されており、水草も豊富である。そのため冬には水鳥も渡ってきて越冬する。

富士講田池では6種類の水鳥が観察できるという。

桔梗が丘10号公園・富士講田池で観察できる水鳥一覧

富士講田池よりも深くて、面積も広いため池がある。それが「丈六谷池」と呼ばれる池である。

桔梗が丘10号公園丈六谷池カワウらしき鳥一羽を見つけたが、警戒心が強く近寄ることは全くできなかった。人間の気配を感じるとすぐに飛び去ってしまった。

桔梗が丘10号公園にはヒドリガモやバンなどの水鳥だけではなく、エナガ、シジュウカラやメジロなどの小鳥からハイタカなどのタカ類など、年間約三十種類の野鳥が観察できるらしい。非常に楽しみな探鳥地であるといえる。残念ながら私はまだ目撃した経験はないが、運が良ければ珍しい野鳥にも出会うことができるらしい。

桔梗が丘10号公園では、比較的大きなため池を中心に雑木や野草がほぼ自然のままに残されている。この自然豊かな環境が維持管理されているので、多くの昆虫が集まり、それを目当てにさまざまな野鳥を引き寄せられている可能性が高い。池の周囲には遊歩道も整備されており、住宅地の中にある割にはバードウォッチングには適した環境である。

名 称桔梗が丘10号公園(別名:桔梗の森公園
所在地三重県名張市桔梗が丘六番町1

冬季に観察できた野鳥

冬鳥

冬鳥【ふゆどり】とは、秋に北方から日本に渡来して、春に再び北方に渡去する鳥たちを指す用語である。冬鳥には、カモ類、ガン類、ハクチョウ類、ツル類、ユリカモメ、ジョウビタキ、ツグミ、シメ、アトリ、ベニマシコ、レンジャクなどがいる。

冬鳥は、夏鳥【なつどり】に比べて身近な場所で見られるものが多い。そのため、観察しやすいのが魅力的である。冬は樹木の葉が落ちて鳥の姿が見やすくなり、低い位置で行動することも多いからである。冬鳥を観察することで、季節の移り変わりや自然の豊かさを感じることもできる。

桔梗が丘10号公園桔梗の森公園)では、冬鳥として、ヒドリガモ、ヨシガモ、ホシハジロ、オオバンなどの水鳥が観察できるという。

桔梗が丘10号公園・富士講田池で観察できる水鳥一覧

水鳥以外に観察できる冬鳥としてはジョウビタキがいる。運が良ければトラツグミに出会えるかも知れない。

ちなみに、夏鳥とは、春に南方から日本に渡来して、秋に再び南方に渡去する鳥たちを指す用語である。夏鳥は、日本で繁殖期を過ごし、子育てをする。夏鳥には、ツバメ、オオルリ、キビタキ、コマドリ、ホトトギス、コチドリ、サシバ、アカショウビンなどがいる。夏鳥は、美しいさえずりや子育ての姿が観察できるのが魅力的と言われている。私は、夏鳥にはあまり縁がなさそうである。鳴き声は聞くが、姿を見たことがない。


ヒドリガモ

ヒドリガモは、カモ目カモ科マガモ属に属する淡水型カモの一種で、日本で最も普通に見られるカモ類の一つと言われている。ユーラシア大陸に広く分布し、冬季はアフリカ北部や日本などに渡り越冬する習性がある。

2023年12月~2024年2月にも富士講田池にはヒドリガモが多く渡来していた。

特徴●体長は、オスが約53cm、メスが約43cm
●翼開長は、68~84cm
●オスの成鳥は額から頭頂がクリーム色、顔から頸が茶褐色、胸は薄い茶色
●メスは全体に褐色、他のカモ類と比較して赤褐色みが強く、腹は白い
生態●越冬時は、湖沼、池、河川、河口、海岸、干潟などに生息
●食性は植物食であるが、水生昆虫や軟体動物も食べる
●潜水して捕食はせず、水面に浮かぶ植物の葉、茎、根、種子等を採食
鳴き声●オスは口笛のような「ピュー、ピュー」という特徴ある甲高い声でよく鳴く
●メスは他のカモ同様低い声で「ガァー、ガァー」と鳴く

ヒドリガモのオスは茶色の頭に頭頂から額にかけてクリーム色の筋が入っているのが特徴的で、メスは全体に茶色である。

オスは甲高い声(口笛を吹くような鳴き声)で鳴き、メスは低い声(ガチョウが「ガーガー」と鳴くような声)で鳴く。

ヒドリガモは日本へは冬鳥として渡来し、主に植物食で、水面に浮かぶ植物の葉、茎、根、種子等を採食するが、ときに水生昆虫や軟体動物を食べることもあるという。

今季(2023年12月~2024年2月)の冬の水鳥(カモ類)は、ヒドリガモが主として観察され、彼らの生態が少しだけ分かった気分になったのは楽しい想い出である。

ヒドリガモには群れをつくる個体と孤高でいる個体がおり、観ていて楽しい。群れをつくるものほど喧しい。人間社会と一緒か?


オオバン

オオバンは、ツル目クイナ科オオバン属に分類される鳥類である。日本を含む東アジア地域に広く分布しているという。日本では夏季に北海道(夏鳥)、本州、九州で繁殖し、冬季になると本州以南で越冬する(冬鳥)と言われている。

ヒドリガモの群れの中に1羽だけオオバンがいるのを見つけた。オオバンは黒っぽいのでヒドリガモの群れの中では見つけやすい。

潜水が得意な水鳥のようで頻繁に水中に潜っては餌を獲って食べている。ヒドリガモは逆立ちはすることはあっても潜水はしないが、オオバンは完全に姿が見えなくなるほど潜っており、その潜水時間も比較的長い。

観察していて非常に楽しい水鳥である。何故、一羽しかいないのかは不明である。

特徴●体長は約39cm
●全身は灰黒色で、額とくちばしは白色である
●足は緑青色
生態●湖沼、湿原、水田などに生息する
●植物食傾向の強い雑食で、主に水生植物を好む
●潜水や逆立ち採食をする
鳴き声●「キュイッ」と聞こえる声を出す

オオダイサギ

ダイサギは、ペリカン目サギ科に分類される鳥である。日本ではアオサギと並ぶ最大級のサギである。ダイサギは世界の熱帯・温帯に広く分布し、温帯のものは冬になると暖かい地方へ移動する。日本では、亜種のチュウダイサギが夏鳥として日本で繁殖して冬は南方へ渡る。

一方、亜種のオオダイサギが中国東北部で繁殖して、冬になると冬鳥として日本へ渡り越冬するらしい。

オオダイサギは、冬鳥として桔梗が丘10号公園でも観察することができる。富士講田池または丈六谷池で観察できることがあるが、だいたい1羽または2羽でいることが多い。

オオダイサギは、警戒心が強い鳥のようでなかなか近づくことはできない。近づくとすぐに飛び去ってしまう。

オオダイサギは、首が長いのが特徴であるが、飛ぶときにはS状に折りたたむかのように短くなっている。飛ぶ姿が美しい。

特徴●体長は約90cmで、全身の羽毛は白色で、雌雄同色である
●脚と首が非常に長く、くちばしも長い
●冬羽では飾り羽がなく、くちばしが黄色くなる
●夏羽はくちばしが黒くなり、足の基部がわずかに黄色がかる
●足は全体が黒い
●特徴的な長い首は飛ぶ時にはS字に折りたたまれる
生態●水田や川、湖沼などで、魚、両生類、爬虫類、昆虫、更には哺乳類や鳥類までも捕食する
●首をS字型に縮めて立っている姿がよく観察される
鳴き声●「ゴァー」、「ガァー」など威嚇する時に、声を出すのみ

オオダイサギが羽を広げた姿は非常に美しい。ちょうど着水したばかりで羽を開いたときの姿を写真にとることができたのはラッキーであった。このような姿はなかなか見せてくれない。

オオダイサギは動きが少ない鳥であるが、ときおり変わった姿勢を見せてくれる。下の写真は何か獲物を見つけたときの姿のようだ。長い首をS状に折り畳み、そして姿勢を低くしている。

オオダイサギは動きが少ない鳥であるが、歩くときの姿は非常にユニークである。周囲を警戒しながらゆっくりと大股で歩くのである。下の写真は遠くにいる私に気付いて動き出したところである。しばらくすると長い首をS状に折り畳み、そして飛び去ってしまった。近くに行って写真を撮ることなど全く無理である。


ジョウビタキ

ジョウビタキは、スズメ目・ヒタキ科に分類される小鳥で、日本では冬によく見られる渡り鳥である。

ジョウビタキは冬鳥に分類され、12月頃に姿を見せてくれる。警戒心はスズメよりもないみたいで、写真に納まってくれた。

特徴●全長は約15cmで、スズメよりもやや小さい
●オスは頭部が銀色で、顔が黒く、胸から腹部は鮮やかなオレンジ色
●メスは全体的に淡い褐色
生態●積雪のない地方で越冬し、平地から低山の農耕地、住宅地、公園、河原などに生息
●食性は昆虫類やクモ類などを捕食するが、冬にはピラカンサなどの木の実もよく食べる
鳴き声●地鳴きは自転車のブレーキ音を短くしたような、「ヒッ」や「キッ」と聞こえる甲高い声と軽い打撃音のような「カッ」という声を組み合わせた特徴的なもの

ジョウビタキのつがいであろうか? 行動を共にしているのが微笑ましかった(下の写真参照)。

ジョウビタキは食欲旺盛な野鳥のようで、こんな木の実も食べるようだ(下の写真参照)。この一枚は、食後の一休憩をしている姿を狙ったものである。


留鳥

留鳥【りゅうちょう】とは、年間を通して同じ場所に生息し、季節による移動をしない鳥たちを指す用語である。日本では、スズメ、シジュウカラ、メジロ、キジやヤマドリなどが留鳥とされている。留鳥は、その地域の自然や気候に適応している鳥で、一年中観察することができる。


コゲラ

コゲラは、キツツキ目キツツキ科に分類される野鳥で、日本では最も小型のキツツキである。

努力の甲斐があってコゲラの写真を撮ることができた。コゲラは動きが早くて、なかなかうまく撮れなかったが、この一枚だけは姿を完全に捉えたものになった。

特徴●全長は約15cmで、スズメと同じくらいの大きさ
●背面が白と黒のボーダー柄で、頭は淡い褐色、腹面も淡い色
●オスは耳羽の上あたりに赤色羽があるが、風になびくなどしないと見えないくらい小さい羽
生態●公園、市街地や住宅地、河川、湖沼、森林などに生息
●食性は雑食で、主に昆虫などの節足動物を捕食し、木の実を食べることもある
鳴き声●「ギィー」とよく鳴き、シジュウカラなどの群れの中に、1〜2羽でいることも多い

コゲラの写真を撮りたくて公園に何度も通ってみたが、コゲラに出会えたのはこの日だけであった。普段は何処に生息しているのであろうか不思議である。まるで擬態化しているかのように動かないし、そして木の幹の色に同化してみえたので、最初は全く気付かなかった。もっと幹をつつく鳥だと思っていたが、そうではなかったのが新鮮である。


メジロ

メジロは、スズメ目メジロ科メジロ属に分類される野鳥で、日本を含む東アジア地域に広く分布している。日本では北海道などの寒冷地を除いて日本全域に生息している。夏場は気温が低い山地に生息し、気温が下がり始めると、平地におりてくる。

メジロはその美しい姿と鳴き声から野鳥を好む人たちから好まれている。私も大好きな野鳥である。

農作物への被害もほとんどなく、駆除の必要が全く必要のない野鳥である。

特徴●体長は約12cmで、スズメよりも小さい
●緑がかった背と暗褐色の羽を持ち、雌雄同色である
●目の周囲の白色部(アイリング)が特徴である
●このアイリングが和名の由来になっている
生態●雑食性で、花の蜜や果実を好む
●育雛期には虫なども捕食するらしい
鳴き声「地鳴き」と「さえずり鳴き」の2つのタイプがある
●地鳴きは、一般的に「チーチー」と表現される
●「キュルキュル」や「ピーチュルチー」なども知られる
●地鳴きは、安心しているときや、同種とコミュニケーションを取るときに鳴くと言われている
●さえずり鳴きは、メジロが囀るときの鳴き声
●春になるとよく聞かれる
●繁殖期にメスを引きつけるためや、テリトリーを主張するために鳴くと言われている

メジロはよく動くのでカメラのピントを合わせるのが厄介である。しかし、観察する分には全く飽きがこない可愛い野鳥である。多くの人々に愛される野鳥であるのはよく理解できる。


ヒヨドリ

ヒヨドリは、ヒヨドリ科ヒヨドリ属に分類される野鳥で、日本、サハリン、朝鮮半島南部、台湾、中国南部、フィリピンの北部に分布する。日本国内では一部が留鳥として一年中生息している。

一方、ヒヨドリは一部が渡り鳥として知られている。春と秋の間に日本列島を大群で移動し、北海道から本州、四国、九州への長距離移動を行う個体もいるらしい。さらに、一部のヒヨドリは夏にシベリアなど極北の地方に行って繁殖活動を行い、秋になると繁殖地を離れて日本列島を南下しながら海を渡り、東南アジア方面の国々で越冬をするとされている。

ヒヨドリは鳴き声に特徴があり、よく鳴くので居場所がすぐに分かる野鳥である。

しかし、警戒心が強いのでカメラを向けるとすぐに飛び立ってしまう。

特徴●全長は約27.5cm
●頭から背にかけての全身は灰色で、尾羽根にかけては褐色味
●頬から首元にかけて褐色をしている
生態●里山や公園などある程度樹木のある環境に多く生息し、都市部でも観察される
●食性は雑食で、果実や花の蜜が大好物
鳴き声「ヒーヨヒーヨ」という大きな鳴き声が特徴的である
●和名はこの鳴き声に由来するという説がある

モズ

モズは、スズメ目モズ科モズ属に分類される野鳥で、日本では全国の平地から低山地の農耕地や森林などに生息している。

モズは何を食べているのか知らないが(多分、動物性タンパク質が多いのかも)、丸々と肥えていてユーモラスで愛らしい。

しかし、小枝などに獲ったカエルやバッタを串刺しにする変わった習性(いわゆる「モズのはやにえ」)があり、ちょっとグロテスクなところもある。

特徴●全長は約20cmで、スズメより細長い尾を持つ
●全体的に褐色で、オスは黒い過眼線を持つ
●翼は灰色を帯びており、縁に白い紋が入る
生態●モズは生け垣などのとがった小枝や、有刺鉄線のトゲなどに、バッタやカエルなどの獲物を串刺しにする変わった習性があり、日本ではこれを「モズのはやにえ」と呼ぶ
鳴き声●モズは他の鳥の鳴き声を真似て鳴くことがある
●そのため、その名の通り「百舌」とも表記される

スズメ

スズメは、スズメ目スズメ科スズメ属に分類される鳥類の一種で、人家の近くに生息する小鳥である。

スズメを写真に撮るのは意外に難しいものであること実感した。スズメは警戒心が非常に強く、人の気配を感じるとすぐに藪の中に隠れてしまうのである。藪のなかのスズメを写真撮影することは至難の技であり、私には無理であった。

特徴●全長は約14-15cmで、体重は18~27g
●短くて太めで、草の種子を食べるくちばしをしている
●頭部が赤茶色、背中は褐色で縦に黒斑がある
●翼に2本の細い白帯がある
●頬から後頸、腹にかけては白色をしている
生態●日本中に分布していて、市街地、住宅地などにいる他、人家のある集落には生息している
●一般的には留鳥であり、渡りはしないと考えられているが、新潟県から岡山県、愛知県、関東地方などへ移動する個体もいる
鳴き声●一般的に「ちゅんちゅん」と表される

カワウ

カワウは、カツオドリ目ウ科に分類される鳥類で、日本では主として本州、四国、九州に繁殖地があり、留鳥(または漂鳥)として生息する。

桔梗が丘10号公園の丈六谷池で泳いでいるカワウ1羽を再び見つけて近づくと、警戒心が強くてすぐに飛び去ってしまった。

しかし、今回は戻って来て、高い木に止まったままでいてくれたので、かなり距離(約100m)はあったが写真で、姿を確認することができたのは良かった。

特徴●全長は約82cmで、全身が褐色がかった黒色
●くちばしの先は挟んだ魚を逃さないように鉤型
●くちばしの根元は黄色く、広角部分が丸みを帯びている
生態●河川部や湖沼などに生息し、近年は個体数の増加が著しい
●餌となるのはほとんど魚類で、潜水して捕食する
●潜水する深さは水面から1m~10mほど
●長いときは約70秒間も潜るという

ハイタカ

ハイタカは、タカ目タカ科ハイタカ属に分類される猛禽類で、ハイタカ属の模式種である。ユーラシア大陸の温帯から亜寒帯にかけての広い地域に分布している。日本では、多くは本州以北に留鳥として分布しているが、一部は冬期に暖地に移動するらしい。

ハイタカは、桔梗が丘10号公園の上空を優雅に飛行している姿を何度と目撃するが、なかなか間近で観察することはできないのは残念である。

特徴●全長は、オス約32cm、メス約39cm
●オスは背面が灰色で、腹面には栗褐色の横じまがある
●メスは背面が灰褐色で、腹面の横じまが細かい
生態●低地から亜高山帯にかけての森林や都市部に生息
●食性は動物食で、鳥類や昆虫類などを空中または地上で捕食
●ネズミなどを捕ることもあるという

あとがき

別稿「バードウォッチングを趣味として継続させるためには探鳥地を身近な場所で探す」でも書いたが、探鳥地が近くにあるのはバードウォッチングをする上でなんとも有難いものである。

桔梗の森公園桔梗が丘10号公園)の入口(北入口)が私の自宅から徒歩10分以内にあるおかげで、私は運動不足を補うための散歩のついでにバードウォッチングを続けることができている。

三重県上野森林公園は、野鳥の種類も多くて私のお気に入りではあるが、私の自宅からは車を利用せずには行くことができない。空いた時間にちょっと出かけるというわけにはいかない心理的ハードルがある。どうしても事前に天気予報やスケジュール調整をしてしまう。つまり「構えて」しまうのである。そして野鳥に出会えないときの落胆は大きい。

そのような心理的ハードルが全くない桔梗の森公園でのバードウォッチングは私のようなシニア世代の日々の癒しにもなっている。野鳥に出会えない日があっても落胆することはない。野鳥に出会えた時の喜びの方が勝るからである。このように思えるのは探鳥地へのアクセスが容易であるということに他ならない。


【参考資料】
ヒドリガモ|日本の鳥百科|サントリーの愛鳥活動 (suntory.co.jp)
ダイサギ|日本の鳥百科|サントリーの愛鳥活動 (suntory.co.jp)
ジョウビタキ|日本の鳥百科|サントリーの愛鳥活動 (suntory.co.jp)
コゲラ|日本の鳥百科|サントリーの愛鳥活動 (suntory.co.jp)
ヒヨドリ|日本の鳥百科|サントリーの愛鳥活動 (suntory.co.jp)
モズ|日本の鳥百科|サントリーの愛鳥活動 (suntory.co.jp)
スズメ|日本の鳥百科|サントリーの愛鳥活動 (suntory.co.jp)
カワウ|日本の鳥百科|サントリーの愛鳥活動 (suntory.co.jp)
ハイタカ|日本の鳥百科|サントリーの愛鳥活動 (suntory.co.jp)