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ダンゴムシは庭の名サポーター?意外と知らない生態と役割

はじめに

庭の落ち葉の下で見かけることが多いダンゴムシは、実は非常に興味深い生物である。彼らは、湿気を好む小さな甲殻類で、地表や落ち葉の下などの湿った場所に生息している。

ダンゴムシを気持ち悪がる人は多いが、ガーデニング愛好家にとっては大切な生物である。何故ならダンゴムシは「庭の清掃屋」として非常に重要な役割を果たしているからだ。私たちは、土壌を豊かにし、植物の成長を助けてくれる彼らの働きに感謝しなければならない。

本稿では、そんなダンゴムシの特性や生態について紹介したい。

目次
はじめに
ダンゴムシの特性や生態
土壌の分解者
湿気を好む
交替性転向反応
夜行性
冬眠
寿命
あとがき

ダンゴムシの特性や生態

土壌の分解者

ダンゴムシは、落ち葉や植物の残骸、さらには動物の死骸などを食べることで、それらを分解し、微生物がさらに分解しやすい状態にする。このため、ダンゴムシは土壌を豊かにする役割を果たしている。

ダンゴムシの働きのおかげで落ち葉が分解されて土に帰ることができる。そしてその土は栄養素を含んでいるから、樹木の生育に欠かせない。ガーデニング愛好家にとってダンゴムシは忌み嫌う存在ではなく、「庭の清掃屋」としてリスペクトすべき存在であると思う。


湿気を好む

甲殻類であるダンゴムシは、乾燥に弱く、湿気の多い場所を好む。庭の中でも湿った場所でよく見かける。確かに日陰の少し湿った葉の下が快適そうである。


交替性転向反応

ダンゴムシは、歩行時に左右交互に曲がる交替性転向反応を持っている。これは天敵から逃げるための特性であり、迷路のような場所でもうまく脱出できるとされている。


夜行性

ダンゴムシは、主に夜に活動し、昼間は隠れ家で休んでいる。これにより、天敵から身を守ることができるとされている。

我が家の庭は天敵が少ないようで昼間でもダンゴムシが活発に動いている姿を見かける。もっとも直射日光が苦手らしく、落ち葉の下や日陰で動いている。


冬眠

冬の間、ダンゴムシは活動を減らし、浅い地中で密集して冬眠する。これにより、寒さから身を守り、エネルギーを節約することができる。

確かに夏場は、庭の至る所でダンゴムシの姿を見かけていたが、冬場はすっかり姿を消していた。彼らは冬ごもりをしていたというわけか。冬眠すると知って納得した。


寿命

ダンゴムシの寿命は、平均して3〜5年とされている。しかしながら、環境条件が良ければ、さらに長生きすることもあるという。


あとがき

ダンゴムシの生態は、意外と知られていない部分が多い。彼らの役割や面白い習性について学ぶことは「庭の清掃屋」として働く彼らへのリスペクトと、彼らとの共存の第一歩であると思う。


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