はじめに
結構な時間をかけてブログ記事を書く限りは、集客でき、収益化に貢献するような記事を書いてみたい。では集客できるような記事はどうやって書けばいいのだろうか?
基本的には、次の二点に集約されると思う。
- 読者の役に立つ内容の記事を書くこと
- タイトルと見出しに適切なキーワードを入れること
しかしながら、個人ブログサイトで集客を最大化するためには、戦略的なテーマ選定と効果的な文章作成が不可欠である。本稿では、ブログ記事で集客を成功させるための戦略と戦術を具体的にまとめてみた。
戦略
ブログの方向性と目標を決める
ターゲットオーディエンスを明確化
誰に向けた記事なのかを具体的に定義する(例: 初心者向け、専門家向け、地域別など)。
読者がどのような悩みや興味を持っているかをリサーチすることは非常に重要なことである。
逆説的に言えば、私の書いたブログ記事のPV数が伸び悩んでいるのは、私は読者の興味よりも自分の興味を優先しているからである。つまり、私のように自分の書きたいことだけを書いている間はPV数は伸びないのである。
SEOを意識したキーワード選定
キーワードとは、読者が情報を検索するときにGoogleなどの検索で入力する単語である。タイトルや見出しにキーワードを入れることで、入れたキーワードの検索結果の上位に自分のブログ記事が表示されやすくなる。
ツール(例: Google キーワードプランナー、Ubersuggest)を使用して、検索ボリュームが高いキーワードをリストアップする。
適切なロングテールキーワード(例えば、「初心者向けブログの書き方」など)を選ぶ。
タイトルや見出しにキーワードを入れる理由は、検索で上位表示させるためである。タイトルや見出しにキーワードを入れるだけで、集まるアクセスが何倍も何十倍にも改善するという。
逆に、タイトルや見出しにキーワードが入っていない場合には、折角書いたブログ記事も検索結果の上位に表示されず、検索からアクセスが全く集まらない状態となる。
キーワードの具体的な選び方とはどういうものであろうか?
基本的には、自分のブログにアクセスしてくれる顧客(読者)が、検索窓に入力しそうなキーワードを選べばよいということになる。
そのためには、ブログ記事を書くときには、「誰の、どんな悩みを、どのように解決する方法(情報)を提供する記事であるか」を明確にしていれば、顧客(読者)が検索窓に入力しそうなキーワードが浮かんでくるようになる。自分が顧客の立場で検索するなら、どんなキーワードを入力するかを想像すればよい。
競合分析
同じテーマで人気のあるブログを調査し、どのようなコンテンツが読者に刺さっているのかを把握する。
競合記事にない視点や情報を提供することで差別化を図りたい。
読者のニーズに応える内容設計
役立つ情報、問題解決、または感情的な価値を提供する記事を目指す。読者が「この記事を読んでよかった」と思えることが重要である。
戦術
ブログ記事の作成
魅力的なタイトルとリード文を作る
タイトルは具体性と興味を引く要素が必要である(例えば、「旅行者必見!日本の絶景温泉ベスト10」など)。
キーワードが決まったら、記事の仮タイトルと目次(構成)を決める。勿論、タイトルと見出し(目次)には選択したキーワードを使うようにする。
リード文で読者の興味を一気に引きつけ、「読み進めたい」と感じさせる必要がある。
構造を意識した書き方
ブログ記事は、具体的には次のような手順で書き進めていく。
- 記事で書くテーマを大まかに決める
- キーワードを選ぶ
- 記事の仮タイトルと目次(構成)を決める
- 記事を書く
見出し(H2, H3) を活用して、目次(構成)通りに記事を分かりやすくセクション分けをする。
箇条書きや短い段落で視認性を高め、読者が記事をスムーズに読むことができるように工夫する。
記事を書き終えたら、最後にタイトルを確認する。実際に書いた記事の内容と仮タイトルがずれていたら、タイトルを修正する。勿論、問題なければ仮タイトルをそのまま使っても構わない。
信頼性を高めるデータやリンクを活用
信頼できる情報源やデータを引用して説得力を強化する。
内部リンクや外部リンクを適切に設置して、読者がさらに深く学べるように誘導する。
視覚的要素の充実
魅力的な画像や動画を適切に挿入する。
インフォグラフィックや表を活用して、複雑な情報を分かりやすく伝える工夫をする。
ブログ記事が10~20記事書けたら、ブログの体裁やデザインを整えていく。ブログの体裁やデザインがスマートだと、ブログの内容を顧客(読者)に信頼してもらいやすくなるからである。
デザインよりも内容や文章の方が大事だという意見があるかも知れないが、デザインも信頼性に繋がることが実証されている。サイトのデザインをプロが作ったように見えるものにすることは信頼性向上に重要な役割を果たす。人々は視覚的なデザイン(見た目)だけでサイトをすばやく評価しているからである(引用:Webの信頼性に関するスタンフォード・ガイドライン)。
Webサイトを設計するときは、レイアウト、フォント、画像などの一貫性に注意し、それらをサイトの目的と合致させる必要があるという。
CTA(行動喚起)を設置
記事の最後や途中に「次の記事を読む」や「関連記事はこちら」など、明確な次のアクションを促す文章やボタンを配置する。
ソーシャルメディアでのプロモーション
記事を公開したら、X(旧Twitter)、Facebook、InstagramなどのSNSでシェアする。ハッシュタグを活用し、多くの人に届く工夫をしよう。
ブログのアクセスを伸ばすには、SNSでプロモーションをするのが効果的であるとされる。ブログへのアクセスは、Googleなどの検索からだけでなく、SNSからも呼び込むことができるからである。
しかしながら、ブログ記事の執筆とSNS運用の同時並行は作業量的にかなりキツイのも確かである。実際の活用は、ブログ記事を50~100記事以上書いて、ブログ運営に慣れてからでも良いのではないだろうか。それからでもSNSの運用は遅くはないだろう。そうすれば、SNSを始めても作業負荷を緩和できると思う。
効果的な改善と持続的な集客のポイント
定期的な記事更新
情報が古くなるのを防ぐため、定期的に記事をリライトし、最新情報を提供することを心がける。
パフォーマンスの追跡と分析
Google AnalyticsやSearch Consoleを使って、どの記事がどれだけのトラフィックを生んでいるか分析する。
ページ滞在時間や直帰率をチェックし、必要ならば内容を改善するようにする。
読者からのフィードバック活用
コメント欄やアンケートを通じて、読者の反応を収集し、次の記事に活かす。
投稿ページと固定ページの使い分け
WordPressにおける投稿ページと固定ページは、それぞれ異なる用途と特徴を持っています。それぞれを理解し、適切に使い分けることで、ブログやサイトをより効果的に運営できます。
投稿ページの特徴
- 時系列で表示される
- 投稿ページは、最新の内容が上に表示されるブログ形式で構成される
- 記事が時系列に従って更新されるため、日記やニュース更新に適している
- カテゴリーやタグで分類可能
- 投稿ページはカテゴリーやタグで整理できる
- これにより、似たテーマの記事を関連付けたり、検索しやすくしたりできる
- 読者との交流が可能
- コメント機能が標準で有効になっているため、読者とのコミュニケーションが取りやすい
- RSSフィードに対応
- 投稿がRSSフィードに反映されるため、更新情報が読者に通知される
- 用途
- ブログ記事
- ニュース・お知らせ
- レビューや体験談
固定ページの特徴
- 静的なコンテンツ
- 固定ページは時系列に左右されず、常に特定の位置に保持されるため、情報が変わらない内容に適している
- カテゴリーやタグなし
- 固定ページは投稿ページのように分類することができない
- その代わり、階層構造(親ページ・子ページ)を作成できる
- コメント機能は通常無効
- コメント機能は基本的に無効化されており、読者との交流を重視しないページに向いている
- 重要なページに使いやすい
- サイトのナビゲーション(メニュー)に追加されることが多く、目立たせたいページに向いている
- 用途
- サイトの「About(概要)」ページ
- 「お問い合わせ」フォーム
- 利用規約やプライバシーポリシー
- サービスや商品紹介
投稿ページと固定ページの使い分け
- 動的な情報 vs 静的な情報
- 頻繁に更新が必要な内容(ブログ記事やニュース)は投稿ページを使用する
- 長期間変更しない情報(例えば、会社概要やアクセス情報など)は固定ページを使うと便利である
- 読み手の行動を想定する
- 読者に議論や交流を促したい場合は、投稿ページを活用する
- 具体的な情報提供が目的であれば固定ページを選ぶ
- SEOの視点で考慮
- 投稿ページは検索エンジンにインデックスされやすく、日々のトラフィック増加に貢献する
- 固定ページはサイト全体の信頼性を高めるために重要な情報を提供する
これらの違いを理解し、用途に応じて活用することで、訪問者にとって使いやすく、目的に合ったサイトを構築できる。
あとがき
ブログ記事で集客を成功させるための戦略と戦術を具体的にまとめてみた。これらの戦略と戦術を継続して取り組むことで、魅力的なブログを構築し、読者を増やすことが可能になることを期待したい。