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シニア世代の生活 健康

シニアの健康に糖質は敵か味方か?三大栄養素の真実とは?

はじめに

「糖質は太る」「糖質は控えるべき」…そんなイメージが広がる中、特にシニア世代にとって糖質は本当に“悪者”なのでしょうか?

実は、糖質は三大栄養素の一つとして、私たちの体にとって欠かせない大切な存在である。本稿では、糖質の役割や摂り方のコツを通して、私たちシニア世代が健康に過ごすためのヒントになるような話題を届けたいと思う。

目次
はじめに
糖質ってそもそも何?
糖質制限が必要な理由
適切な糖質制限の程度
シニアにとっての糖質の役割
糖質は「量と質」がカギ!
シニアのための糖質の摂り方
高糖質な食材
あとがき

糖質ってそもそも何?

糖質は、炭水化物の一部で、体や脳のエネルギー源になる栄養素である。白米やパン、麺類、果物などに多く含まれていて、特に脳は糖質を主なエネルギーとして使っている。

栄養素としての糖質の必要性

糖質は、三大栄養素の一つとして私たちの健康と日常生活に欠かせないものである。糖質の必要性は言わずもがなであるが、下記にまとめてみた。

  1. エネルギー源としての役割
    • 糖質は私たちの主要なエネルギー源
    • 脳、神経組織、赤血球、腎尿細管、精巣などはブドウ糖をエネルギーとして利用している
    • 日本人の1日必要最低量の目安は約100g
  2. 体重管理と筋肉維持
    • 糖質は筋肉のエネルギー源でもある
    • 適切な量の糖質を摂取することで、筋肉を維持し、体重管理に役立つ
  3. 代謝の安定:
    • 糖質は血糖値を安定させる役割を果たします。
    • 血糖値が急激に上昇することを防ぐ
    • エネルギーの適切な供給をサポートする

ただし、糖質の過剰な摂取はカロリー過多になり、肥満に繋がるので注意が必要である。したがって、バランスの取れた食事を心掛ける必要がある。


糖質制限が必要な理由

適度な糖質制限がシニア世代の健康に良いことが知られている。糖質制限がどのように私たちの健康に影響するかを下記にまとめてみた。

  1. 血糖値の安定
    • 糖質制限をすることで、糖質の摂取量が少なくなる
      • その結果、血糖値の上昇が抑えられる
    • 血糖値が上昇すると、インスリンが分泌される
      • その結果、血液中のブドウ糖が脂肪細胞に取り込まれる
    • 糖質制限によって血糖値が上がりにくくなれば、その分糖が脂肪細胞に取り込まれなくなる
      • その結果としてダイエットにつながる
  1. 体重管理
    • 糖質制限により、脂肪に変わる糖質が少なくなる
    • 空腹時の血糖値が100mg/dlを超えている人や体重超過の人は、糖質制限を検討すべきである
    • 適正な糖質量を設定し、筋肉量や筋力も意識して食事を調整することが重要である
  1. 老化予防:
    • 50歳前後の年齢以上では、一般的に消費エネルギーが減少していく傾向がある
    • 1日の基礎代謝量が減少するため、同じ量を食べていれば知らないうちに太ってしまう可能性が高くなる
    • 筋力低下や空腹時血糖値の上昇に注意し、適切な糖質の摂取を心掛けることが健康維持のために必要になってくる

但し、糖質制限を実践する際は、適切な方法で取り組むことが必要である。健康に配慮しながら、バランスの取れた食事を心掛けなければならない。決して無理な糖質制限はしてはいけない。


適切な糖質制限の程度

糖質制限を実践する際は、自分自身の体調や目標に合わせて適切な範囲で行うことが大切である。

糖質制限の程度は、個人の目的や体調に合わせて異なるが、一般的な目安として下記のような糖質制限の方法が知られている。

  1. ゆるやかな糖質制限(130g以下)
    • 1日に摂取する糖質量が約130g以下
    • 急激な代謝低下を防ぎ、低血糖症状が起こりにくい
    • 初心者でも取り組みやすく、続けやすい方法である
  2. やや厳しめの糖質制限(100g以下)
    • 1日に摂取する糖質量が約100g以下である
    • 糖質をさらに制限したい場合に選択されることがある
  3. 厳しめの糖質制限(70g以下)
    • 1日に摂取する糖質量が約70g以下である
    • 痩せる効果は高まるが、リバウンドのリスクも高まる

繰り返しになるが、糖質制限を実践する際は自身の体調や目標に合わせて適切な範囲で行うことが大切である。バランスの取れた食事を心掛け、決して無理をしてはいけない。


シニアにとっての糖質の役割

年齢を重ねると、筋肉量や代謝が落ちてエネルギー不足になりがちである。そんなとき、適度な糖質は体力維持や集中力のキープに役立つ!

糖質が不足すると…

  • 疲れやすくなる
  • ふらつきや低血糖のリスクが高まる
  • 筋肉の分解が進みやすくなる

つまり、糖質を極端に制限するのは、かえって健康を損なうこともある。


糖質は「量と質」がカギ!

大切なのは「糖質をゼロにする」ことではなく、「どんな糖質を、どれくらい摂るか」である。

✅ 質の良い糖質とは?

  • 玄米や雑穀米:食物繊維やビタミンも豊富
  • さつまいもやかぼちゃ:自然な甘みと栄養たっぷり
  • 果物(適量):ビタミンCや抗酸化成分も摂れる

❌ 避けたい糖質とは?

  • 白砂糖たっぷりのスイーツ
  • 清涼飲料水や菓子パン
  • 精製された白米や白パンの過剰摂取

シニアのための糖質の摂り方

  • 1日3食、主食を抜かない
    • 特に朝食は脳のエネルギー補給に大切!
  • 野菜やタンパク質と一緒に食べる
    • 血糖値の急上昇を防げるよ
  • 夜は控えめに
    • 活動量が減る時間帯は量を調整しよう

高糖質な食材

糖質量が多いために摂りすぎないように注意する必要のある食材としては下記のような穀物いも・でんぷん類砂糖・甘味料などがある(出典: 資格のキャリカレ)。

穀類

  • 小麦粉
    • 73.3 g/ 100 g
  • そうめん(乾麺)
    • 70.2 g/ 2束1食分
  • ラーメン(生麺)
    • 64.3 g/ 1玉
  • スパゲッティ(乾麺)
    • 57.0 g/ 1食分
  • 白米
    • 55.2 g/ 茶碗小1杯
  • うどん(ゆで麺)
    • 52.0 g/ 1玉
  • そば(ゆで麺)
    • 48.0 g/ 1玉
  • 食パン(6枚切り)
    • 26.6 g/ 1枚
  • もち
    • 25.2 g/ 小1個
  • ロールパン
    • 14.0 g/1個

いも・でんぷん類

  • さつまいも
    • 30.3 g/ 中2分の1本
  • じゃがいも
    • 16.3 g/ 小1個
  • 片栗粉
    • 7.3 g/ 大さじ1杯
  • コーンスターチ
    • 5.2 g/ 大さじ1杯

砂糖・甘味料

  • 水あめ
    • 17.9 g/ 大さじ1杯
  • はちみつ
    • 16.7 g/ 大さじ1杯
  • 砂糖
    • 8.9 g/ 大さじ1杯

あとがき

糖質は“敵”ではなく“味方”にもなる!

糖質は、摂り方次第でシニア世代の健康を支える大切な栄養素。極端に避けるのではなく、バランスよく、賢く取り入れることが健康長寿のカギと言える。