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灯台

絶景とスリルが共存する岬の先端部に建つ灯台12選

はじめに

灯台は塔状の建造物で、夜間には最上部に設置された、強力な光源が明滅し、航行する船舶が場所を識別する目印となる。

私は、何故か岬の先端に建つ灯台を眺めるのが好きである。青い空と蒼い海を背景に建つ白亜の灯台が眩しい。

日本は島国であり、周囲を海に囲まれているので、半島や岬と呼ばれる場所が全国各地に点在する。岬の先端には灯台が設置されていることが多く、船舶の航海の安全を見守ってきた。

GPSが発達した今日では灯台の役割は低下しているかも知れないが、岬の先端に建つ白亜の灯台は岬や半島のシンボル的存在であることには変わりはない。私はそんな灯台を愛おしく思う。

目次
はじめに
灯台
観光地になった沿岸灯台
宇登呂岬・宇登呂灯台【北海道・知床】
神威岬・神威岬灯台【北海道】
美国港外防波堤灯台【北海道】
禄剛崎・禄剛埼灯台【石川県】
潮岬・潮岬灯台【和歌山県】
樫野崎・樫野崎灯台【和歌山県】
雑賀崎・雑賀崎灯台【和歌山県】
出雲日御崎灯台【島根県】
美保関灯台【島根県】
角島・角島灯台【山口県】
室戸岬・室戸岬灯台【高知県】
佐田岬・佐田岬灯台【愛媛県】
日本の灯台50選一覧
あとがき

灯台

灯台lighthouse)は、その外観や灯光により船舶の航行目標(陸地、主要変針点又は船の位置を確認する時の目標)となる施設である。

岬の先端に設置される灯台を「沿岸灯台」、港湾の所在、港口などを示す灯台を「防波堤灯台」と呼び、二種類に区分されている。

灯台は塔状の建造物で、最上部には遠方からでも識別可能な強力な光源が設置される。夜間には光源が明滅(大型のものでは光源に前置されたレンズが回転)し、航行する船舶が場所を識別する目印となる。

現在の灯台は多くがコンクリート製だが、歴史的には木造や石造、煉瓦造、鉄造もあり、一部には現存する灯台もあるという(引用:ウィキペディア)。


観光地になった沿岸灯台

GPSなど新しい航海計器の普及で灯台の姿が消えつつあるという。日本の沿岸部で現存する灯台の数は約3000基ほどらしい。

灯台が持つ歴史や文化を掘り下げ、地域の海のシンボル、観光資源として残す試みが始まっているようではあるが、本来の機能的役割は終焉を迎えているのは紛れものない事実のようだ。

日本での灯台建設は幕末から明治維新期に始まったとされる。上述のように新技術の進歩により歴史的役割を終え廃棄される灯台が増えつつあるようだが、青い空と海を背景に岬の先端に立つ美しい白亜の姿はロマンにあふれている。

維持費などコストもかかるだろうが歴史的・文化的遺産として後世に一つでも多く残していけないものだろうか。


宇登呂岬
宇登呂灯台【北海道・知床】

知床半島・宇登呂岬展望台から宇登呂灯台を望む

知床半島・宇登呂岬にある宇登呂灯台は観光地になっておらず、立入禁止扱いで関係者以外は近づくことはできない。「フレペの滝」近くの岬に立地し、木々の合間から白黒灯台が確認できる。

宇登呂岬宇登呂灯台
宇登呂灯台直下のフレペの滝
地元では乙女の涙の愛称で呼ばれる
宇登呂岬宇登呂灯台
名 称宇登呂岬宇登呂灯台
所在地北海道斜里郡斜里町遠音別村岩尾別
Link宇登呂灯台

神威岬神威岬灯台【北海道】

神威岬灯台

神威岬灯台(積丹町草内)は、ニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定された風光明媚な神威岬の先端に建つ灯台である。

1892年(明治25年)に竣工され、北海道の灯台では5番目の歴史を誇っている。現灯台は、1960年(昭和35年)に改築された2代目であるという。

神威岬灯台
神威岬・神威岩

神威岬灯台の灯高は11.8 m、平均海面から灯火部分までの灯高は81.65 mである。光達距離は23.0海里(約43km)に及ぶ。

灯台が建設されて理由は、北前船以来の海の難所であったことと、ニシン漁の漁場として栄えたことが背景にあるという。

そんな歴史的背景も大切にして、後世に残してほしい灯台の一つである。

昼間の神威岬
夕暮れの神威岬
名 称神威岬神威岬灯台
所在地北海道積丹郡積丹町草内
Link神威岬灯台 | 北海道Style

美国港外防波堤灯台【北海道】

美国港外防波堤灯台(遊覧船からの展望)

美国港外防波堤灯台(積丹町)は、「防波堤灯台」であり、1963年(昭和38年)に建設されている。

灯高は10.2 m、平均海面から灯火部分までの灯高は13.0 mである。

光達距離は、不動光として2.0海里(約3.7km)、閃光として5.0海里(約9.3km)である。

美国港外防波堤灯台
美国港外防波堤灯台
名 称美国港外防波堤灯台
所在地北海道積丹郡積丹町
Link美国港外防波堤灯台(小樽海上保安部)

禄剛崎・禄剛埼灯台【石川県】

禄剛崎・禄剛埼灯台狼煙の灯台)(石川県珠洲市狼煙町)

禄剛埼灯台(珠洲市狼煙町)は、能登半島の最先端に位置する灯台として知られ、明治時代にイギリス人技師の設計によって造られた白亜の灯台である。

禄剛埼灯台の塔高は12m、灯高は48mであるという。光達距離は18海里(約33km)に及ぶ。

禄剛埼は外浦と内浦との接点に位置するため「海から昇る朝日と、海に沈む夕陽」の両方が見られる場所として知られている。

名 称禄剛崎・禄剛埼灯台
所在地石川県珠洲市狼煙町イ-51
Link禄剛崎・禄剛埼灯台(狼煙の灯台)|ほっと石川旅ねっと

潮岬潮岬灯台【和歌山県】

潮岬灯台(和歌山県串本町潮岬)

潮岬灯台(串本町潮岬)は、1873年(明治6年)の初点灯以来、海上交通の要所として航行する船舶を照らし続けている現役の灯台である。高さ30mの断崖に建つ白亜の灯台で、本州最南端のシンボルにもなっている。潮岬灯台の塔高は23m、灯高は49mである。光達距離は19海里(約35km)に及ぶという。

潮岬から眺めるクジラ岩
名 称潮岬潮岬灯台
所在地和歌山県東牟婁郡串本町潮岬
Link潮岬灯台 – 南紀串本観光ガイド

樫野崎・樫野崎灯台【和歌山県】

樫野崎・樫野崎灯台

樫野崎灯台(串本町樫野埼)は、紀伊大島の東端に位置する灯台である。樫野埼灯台と旧官舎は、イギリス人技師の設計により1870年(明治3年)に建設された。現在の灯台は、1954年(昭和29年)に大規模な改築が実施されたものである。

樫野崎・樫野崎灯台

樫野崎の先端断崖の上に建つ樫野崎灯台の塔高は15m、灯高は47mである。光達距離は18海里(約33km)に及ぶという。

樫野崎の先端断崖の上に樫野崎灯台が建っている
名 称樫野崎・樫野崎灯台
所在地和歌山県東牟婁郡串本町樫野埼1006番地1
Link樫野埼灯台 – 南紀串本観光ガイド

雑賀崎雑賀崎灯台【和歌山県】

雑賀崎灯台

雑賀崎灯台(和歌山市雑賀崎)は、1960年(昭和35年)に建設されている。塔高は7.7m、灯高は75mであり、光達距離は18海里(約33km)に及ぶという。雑賀崎灯台は、夕陽展望の名所として知られており、紀伊水道に沈む夕陽を気軽に眺めることのできる。

雑賀崎灯台は、夕陽展望の名所として知られており、紀伊水道に沈む夕陽を気軽に眺めることのできる。

雑賀崎灯台から眺める夕陽
名 称雑賀崎雑賀崎灯台
所在地和歌山県和歌山市雑賀崎 
Link雑賀崎灯台・展望広場|和歌山市【公式サイト】

出雲日御崎灯台【島根県】

出雲日御崎灯台

出雲日御崎灯台(出雲市大社町日御碕)は、日本一の高さ(塔高:43.65 m)を誇る白亜の石造灯台である。断崖絶壁が続く海岸線の先端に聳え立っている。

出雲日御崎灯台

真っ白な外壁は、松江市美保関町で切り出された硬質の石材で作られている。内壁はレンガ造りで、外壁と内壁の間に空間を作った特殊な二重構造になっているという。

出雲日御崎灯台 真っ白な外壁が青空に映える
出雲日御崎灯台の最上部テラスから眺めた風景:眼下に見える岩山は、ウミネコ繁殖地として知られる経島【ふみしま】である。周囲を見渡せば島根半島の全景が一望できる。この写真の遠方に見えるのは中国山地の山並みであろう。

出雲日御崎灯台の内部には163段のらせん階段があり、灯台上部の展望台へ上がることができる稀有な灯台である。

狭い階段を一段ずつ登っていくのは結構大変であるが、最上部からの景色は格別であった。尤も高所が苦手な私は長居はしたくはなかった。

出雲日御崎灯台 最上部の光源部分とレンズ
光度は48万カンデラで、夜間は約40km沖合まで達し、初点灯日から100年以上が経過した今日でも現役として海の安全を守っているという。
名 称出雲日御崎灯台
所在地島根県出雲市大社町日御碕1478
Link出雲日御碕灯台|出雲観光ガイド【出雲観光協会】

美保関灯台【島根県】

美保関灯台(島根県松江市美保関町)は、1898年(明治31年)に初点灯された山陰最古の石造灯台として知られている。

美保関灯台

塔高は約14 mとそれほど高くはないが、海面からの高さは約83 mとなっており、光度49万カンデラの光は夜間には約44kmの沖合まで達するという。初点灯日から120年以上経った今も現役の灯台である。

美保関灯台

明治の面影を残す石造りの風格ある灯台は、設置から100年目にあたる1998年(平成10年)にドイツ・ハンブルグで開催されたIALA(国際航路標識協会)の総会で、歴史的・文化的価値のある文化遺産として「世界の歴史的灯台100選」に選出された。

美保関灯台

美保関灯台は、歴史的価値が高く、現役の灯台として初めて文化庁によって登録有形文化財(第32-0048~0049号)に指定されている。経産省からも近代化産業遺産(平成20年度)に指定されている。

美保関灯台

美保関灯台は、まぎれもなく日本を代表する灯台であり、「日本の灯台50選」や「恋する灯台(2018年)」にも選ばれている。

美保関灯台

灯台に隣接した旧事務所や宿舎は、現在は「ビュッフェ」に改築されており、日本海を眺めながら休息できるようになっている。

天候が良ければ、美保湾を隔てて大山や弓ヶ浜を眺めることができ、また遠く隠岐の島も望むことができるという。雄大な景観の眺望はこの灯台の魅力らしい。

残念ながら、悪天候のためその雄大な眺望を私は眺めることはできなかった。次回に期待したい。

名 称美保関灯台
所在地島根県松江市美保関町美保関字大平
Link美保関灯台|美保関町観光公式サイト

角島角島灯台【山口県】

角島灯台

角島灯台(山口県下関市豊北町角島)は、1876年(明治9年)にイギリス人技師の設計により建設された日本海側初の西洋式灯台である。今日でも現役の灯台である。塔高は30 m、灯高は45mであり、光達距離は18.5海里(約34km)に及ぶという。竣工時には石造の灯台としては最も高い灯台であったと言われている。

角島灯台
角島灯台
名 称角島角島灯台
所在地山口県下関市豊北町角島2343-2
Link角島灯台【公式サイト】

室戸岬・室戸岬灯台【高知県】

室戸岬灯台
室戸岬・室戸岬灯台中岡慎太郎像

室戸岬灯台(室戸市室戸岬町)は、室戸岬のシンボルである。1899年(明治32年)に室戸岬の先端に建設された白亜の灯台である。塔高は15.4m、灯高は154.7mであり、光達距離は26.5海里(約49km)に及ぶという。

中岡慎太郎は、薩摩藩と長州畔の有力者を説得して回り、薩長同盟の成立に尽力したと伝えられている。薩長同盟成立に貢献した功労者の一人である。室戸岬灯台の眼下に中岡慎太郎像が建立されている。

遠くに見える白亜の灯台が室戸岬灯台である
室戸岬灌頂ヶ浜)、穏やかな波でも岩に当たると水飛沫があがる
名 称室戸岬・室戸岬灯台
所在地高知県室戸市室戸岬町
Link室戸岬灯台 | 高知県観光情報Webサイト

佐田岬佐田岬灯台【愛媛県】

佐田岬佐田岬灯台(愛媛県西宇和郡伊方町正野)

佐田岬灯台(愛媛県西宇和郡伊方町正野)は、佐田岬半島の先端の岸壁に、1918年(大正7年)に建設された白亜の灯台である。塔高は18 m、灯高は49 mであり、光達距離は19海里(約35km)に及ぶとされる。四国の最西端に位置するため、晴れた日には豊予海峡を隔てて九州を遠望できるという。夕暮れになると海に沈む夕日を間近に眺めることもできる。

佐田岬
佐田岬佐田岬灯台
名 称佐田岬佐田岬灯台
所在地愛媛県西宇和郡伊方町正野
駐車場あり(無料)
Link佐田岬灯台|愛媛県の公式観光サイト

日本の灯台50選一覧

日本の灯台50選は、1998年(平成10年)11月1日の第50回灯台記念日の行事として、海上保安庁が募集し、一般の投票によって選ばれた「あなたが選ぶ日本の灯台50選」の灯台群である。(引用: ウィキペディア(Wikipedia))

最近の灯台は鉄筋コンクリート造になっているが、明治時代に造られた灯台には石造のものが多い。そのためか今なお現役の灯台も多いように思う。これらの多くは貴重な文化歴史遺産であるとの認識から保存灯台として次の世代にも引き継がれていく。

日本の灯台50選のリストを下記に記す。

灯台名 構造塔高所在地初点灯日 
稚内灯台コン43北海道稚内市1900-1210
宗谷岬灯台コン17北海道稚内市1885-0925
知床岬灯台コン12北海道斜里町1963-1015
納沙布岬灯台コン14北海道根室市1872-0815
花咲灯台コン10北海道根室市1890-1101
落石岬灯台コン15北海道根室市1890-1015
襟裳岬灯台コン14北海道えりも町1889-0625
チキウ岬灯台コン15北海道室蘭市1920-0401
恵山岬灯台コン19北海道函館市1890-1101
A尻屋埼灯台レン33青森県東通村1876-1020
大間埼灯台コン25青森県大間町1921-1101
龍飛埼灯台コン14青森県外ヶ浜町1932-0701
鮫角灯台コン23青森県八戸市1938-0216
陸中黒埼灯台コン12岩手県普代村1952-0701
魹ヶ埼灯台コン34岩手県宮古市1902-0301
A金華山灯台石造13宮城県石巻市1876-1101
入道埼灯台コン28秋田県男鹿市1898-1108
塩屋埼灯台コン24福島県いわき市1899-1215
A犬吠埼灯台レン31千葉県銚子市1874-1115
野島埼灯台コン29千葉県南房総市1870-0122
観音埼灯台コン19神奈川県横須賀市1869-0211
A姫埼灯台鉄造14新潟県佐渡市1895-1210
A禄剛埼灯台石造12石川県珠洲市1883-0710
大野灯台コン26石川県金沢市1934-0301
石廊埼灯台コン11静岡県南伊豆町1871-1005
A神子元島灯台石造23静岡県下田市1871-0101
A御前埼灯台レン22静岡県御前崎市1874-0501
伊良湖岬灯台コン15愛知県田原市1929-1120
神島灯台コン11三重県鳥羽市1910-0501
A菅島灯台レン10三重県鳥羽市1873-0701
安乗埼灯台コン13三重県志摩市1873-0401
大王埼灯台コン23三重県志摩市1927-1005
A経ヶ岬灯台石造12京都府京丹後市1898-1225
A潮岬灯台石造23和歌山県串本町1873-0915
A美保関灯台石造14島根県松江市1898-1108
A出雲日御碕灯台石造44島根県出雲市1903-0401
D高根島灯台石造 5広島県尾道市1897-0515
A角島灯台石造30山口県下関市1876-0301
A男木島灯台石造12香川県高松市1895-1210
佐田岬灯台コン18愛媛県伊方町1918-0401
A室戸岬灯台鉄造15高知県室戸市1899-0401
足摺岬灯台コン18高知県土佐清水市1914-0401
A部埼灯台石造10福岡県北九州市1871-0122
B白州灯台石+鉄17福岡県北九州市1873-0901
大瀬埼灯台コン16長崎県五島市1879-1215
女島灯台石造11長崎県五島市1927-1201
A水ノ子島灯台石造39大分県佐伯市1904-0320
都井岬灯台コン15宮崎県串間市1929-1222
佐多岬灯台コン13鹿児島県南大隅町1871-1018
平安名埼灯台コン25沖縄県宮古島市1967-0327
日本の灯台50選
1998年(平成10年)11月1日の第50回灯台記念日の行事として、海上保安庁が募集し、一般の投票によって選ばれた「あなたが選ぶ日本の灯台50選」の灯台群である(引用: ウィキペディア)。A:保存灯台(Aランク)、B:保存灯台(Bランク)、D:保存灯台(Dランク)、コン:コンクリート造、レン:レンガ造、塔高の単位:m

あとがき

日本全国には数多くの灯台があるので、その全部を観て回ることは私にはできない。せめて日本の灯台50選に選ばれている灯台や保存灯台に指定されている灯台ぐらいは生きている間に観て回りたいものだ。


【参考資料】

灯台|海上保安庁
ウィキペディア(Wikipedia)
宇登呂灯台
神威岬灯台 | 北海道Style
美国港外防波堤灯台(小樽海上保安部)
禄剛崎・禄剛埼灯台(狼煙の灯台)|ほっと石川旅ねっと
潮岬灯台 – 南紀串本観光ガイド
樫野埼灯台 – 南紀串本観光ガイド
雑賀崎灯台・展望広場|和歌山市【公式サイト】
出雲日御碕灯台|出雲観光ガイド【出雲観光協会】 【公式サイト】
美保関灯台|美保関町観光公式サイト
角島灯台【公式サイト】
室戸岬灯台 | 高知県観光情報Webサイト
佐田岬灯台|愛媛県の公式観光サイト
日本の灯台|Lighthouse-JAPAN.com
灯台Map – 小さい灯り (jimdofree.com)