カテゴリー: アウトドア

  • 幻の蝶・ゼフィルスに出会う!ミドリシジミを探す観察体験

    はじめに

    ゼフィルスという言葉を聞いたことがありますか? それは、初夏の森にだけ現れる、とても貴重な蝶たちの総称。 中でもミドリシジミは、その美しい翅と神秘的な生態で、多くの自然愛好家を魅了している。

    私は、特にチョウ全般に関心が高いわけではないが、絶滅危惧種となっているチョウについては環境保全の観点からも無視できないと思っている。会社員生活をリタイアしてから三重県名張市で一人暮らしをすることが多くなったためか神戸で生活していたときよりも環境への関心が高まってきたようだ。

    ミドリシジミ類(ゼフィルス)とは、シジミチョウ科のうち、ミドリシジミを含む一群をまとめて指すことが多い。美麗種が多いため、観察、写真、収集などのマニアが多いと言われている。

    本稿では、そんな“幻の蝶”ミドリシジミを探しに出かけた、私の観察体験をお届けしたい!

    目次
    はじめに
    ゼフィルスとは?
    ミドリシジミとは?
    ミドリシジミの特徴
    ミドリシジミの生態
    ミドリシジミの分布
    ミドリシジミの環境保護
    観察地へいざ出発!
    桔梗の森公園で観察
    発見!翅がきらめくその瞬間
    観察のコツとマナー
    あとがき

    ゼフィルスとは?

    森にひそむ初夏の宝石たち

    ゼフィルスとは、シジミチョウ科のうち、ブナ科の樹木に依存して暮らす蝶のグループのことである。 その多くが年に一度、初夏の短い期間だけ姿を現すため、「幻の蝶」とも呼ばれている。

    ミドリシジミはその代表格。特に、オスの翅は、光の角度でエメラルドグリーンに輝く。

    ミドリシジミ(オス)

    ミドリシジミとは?

    ミドリシジミは、その美しい緑色の翅からゼフィルスとも呼ばれている超貴重なチョウである。「ゼフィルス」とは、ギリシャ神話の西風の神・ゼフィロスに由来する名前で、昔からミドリシジミ族に分類されるシジミチョウの一部を指す俗称である。

    ミドリシジミ(学名:Neozephyrus japonicus)は、シジミチョウ科に属するチョウの一種で、日本固有種である。

    日本にはミドリシジミという名の付くシジミチョウが現在13種存在し、その中にはアイノミドリシジミ、メスアカミドリシジミ、ヒサマツミドリシジミ、オオミドリシジミ、ジョウザンミドリシジミ、エゾミドリシジミ、ハヤシミドリシジミなどが含まれている。

    ミドリシジミ類(ゼフィルス)とは、シジミチョウ科のうち、ミドリシジミを含む一群をまとめて指すことが多い。美麗種が多いため、観察、写真、収集などのマニアが多いと言われている。

    ミドリシジミ(オス)

    ミドリシジミ特徴

    • 成虫の前翅長は約2cm
    • オス成虫の翅は、表面全体が金属的な光沢をもった鮮やかな金緑色の鱗粉で覆われ、その周囲は黒い色で縁取られる
    • メス成虫の翅には遺伝的多型があり、表面全体がこげ茶色で斑がないO型、橙色の小さな斑点があるA型、紫色の帯(青色の斑)のあるB型、それらの両方があるAB型が存在するらしい。
    • 雌雄とも、翅の裏面は薄い茶色で、細い白い帯がある
    ミドリシジミ(メス)

    ミドリシジミ生態

    • ミドリシジミの成虫は年1回だけ6月から8月初旬に発生する
    • オスは樹頂でテリトリーを張り、域内に入ってきた他者を追い払う
    • 幼虫はカバノキ科のハンノキ、ヤマハンノキ、ミヤマハンノキなどを食草とする
    • 卵はハンノキの幹や枝に産み付けられ、そのまま越冬する
    • ミドリシジミの成虫は、主に6月から7月にかけて活動するので、この時期に観察を計画すると良い
    • 特に早朝や夕方は、オスが縄張りを巡って活発に飛び回る時間帯なので、観察に適している

    ミドリシジミ分布

    • ロシア極東地域、中国(東北部)、朝鮮半島、日本に分布
    • 日本では主要四島に分布するが、山口県西部・紀伊半島には棲息しないと一般的には言われている
    • 地元の自然公園や保護区が観察ポイントとして適している場合がある
    • ミドリシジミは湿地やハンノキが生える場所を好む。三重県名張市周辺でそのような環境がある場所を探してみてください

    ミドリシジミの環境保護

    • 市街地付近の生息地は、宅地造成などの開発による湿地の減少、林道開発などによるハンノキ林の伐採に伴い個体数は減少傾向にある
    • 保全のためには多くが生息するハンノキ林がある湿地の環境保護が重要である
    • ハンノキ林や湿地の保護活動に参加することで、ミドリシジミの生息環境を守ることにも繋がる
    • 生息地を荒らさないように注意し、自然環境を大切にしましょう

    観察地へいざ出発!

    ミドリシジミが好む環境とは?

    ミドリシジミは、湿地や雑木林の近くにあるハンノキ林を好むとされる。そんな環境が整った自然公園の林道を早朝に訪れた。

    ミドリシジミは、朝の時間帯(午前5〜8時頃)に活発に活動する!


    桔梗の森公園で観察

    ミドリシジミは、三重県では準絶滅危惧(NT)になっているが、幸いにも三重県名張市、特に桔梗の森公園で稀に観察することができる。

    ミドリシジミは美しい金属光沢のある翅を持つシジミチョウの一種で、湿地やハンノキ林に生息している。

    実は、桔梗の森公園にも面積は狭いながらもハンノキ林が存在し、そこにシジミチョウが棲息しているのである。


    発見!翅がきらめくその瞬間

    目的のハンノキ林の中で静かに待機していると、葉の上に止まる小さな蝶を発見した。 双眼鏡をのぞくと……翅がキラリと光った! それはまさに、ミドリシジミのオス。 角度によって青緑や紫にも見えるその輝きは、まるで宝石のよう!

    写真では伝わりきらない“生の輝き”に、思わず息をのむ!


    観察のコツとマナー

    • 静かに歩くこと
      • 音や振動に敏感な蝶たちを驚かせないように
    • 双眼鏡や望遠レンズを活用
      • 近づきすぎず、自然な姿を観察しよう
      • 双眼鏡やカメラを用意して、遠くからでも観察できるようにする
      • ミドリシジミは小型の蝶なので、注意深く観察することが必要
    • 服装は長袖・長ズボンで
      • 草むらや虫対策も忘れずに!

    あとがき

    自然の中で出会う“奇跡の瞬間”

    ミドリシジミとの出会いは、ほんの数秒かもしれません。 でも、その一瞬の輝きは、ずっと心に残る宝物になる!

    ゼフィルスの季節は短いが、その分だけ特別である。 ぜひあなたも、初夏の森で“幻の蝶”との出会いを楽しんでみて下さい。

    もし具体的な観察スポットやイベント情報が必要であれば、地元の自然保護団体や博物館に問い合わせると良い情報が得られるかもしれない。ミドリシジミの観察を楽しんでください!


    【参考資料】

    よく見られるチョウ – 庭のチョウ (butterfly-garden.jp)
    【綺麗な蝶】日本の美しい蝶10種類の写真を紹介 | 蝶と昆虫のWEBメディア (choublog.site)